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三条市・公民館まつりが公民館茶会で始まる(2001.3.4)
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三条市中央公民館(佐藤密夫館長)と三条市内5つの地区公民館では、3月4日と10、11日の3日間、三条市中央公民館で平成12年度公民館まつりを開いて、受講者の勉強の成果を発表している。その皮切りの9日は「公民館茶会」を開いた。
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裏千家五十嵐宗看さんが務めた席
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公民館茶会は毎年、中央公民館の茶道教室が一席、地区公民館が持ち回りで一席の二席を設けている。ことしは中央公民館上林分館茶道教室の裏千家五十嵐宗看さんと嵐南公民館茶道教室の宗へん流佐藤宗悦さんがそれぞれ席主を務めた。
事前に各公民館で販売した昨年より10枚多い350枚の茶席券は、ことしも完売。午前10時の開場前から公民館前には行列ができ、午前11時には1時間待ちのにぎわいだった。
五十嵐さんの茶席のテーマは「卒業」。床に南禅寺管長塩沢大定老師の「松樹千年翠(しょうじゅせんねんのみどり)」の軸を下げ、一之瀬宗辰さん作の鶴首の花入れに五十嵐さんが育てたカタクリとアオモジの花を。温かみある織部焼の香炉、地元墨彩作家高井茂さんが三条市の中心を貫く五十嵐川と弥彦山などを描いた風炉先屏風、杉本貞光さんの井戸茶碗と高井進さんの妙高焼きの茶碗と、県内作家の作品でそろえた。景徳鎮の双魚の菓子器には茶の色とマッチした「若菜」が春を演出した。
五十嵐さんは、「きょうは、天候が心配されましたが、あまり降らなくてよかったですね」と声をかけて正客の気分をほぐし、床を指して「こちらの軸の意味は、緑は千年持たないと大地が荒廃してしまいます。山が樹木で栄えれば川もうるおい海も豊かになります。現在、環境問題が叫ばれていますが、松樹千年の翠は、まさにそのとおりだと思います」。
茶をたてる教室の生徒は、頭のてっぺんからつま先まで神経を行き渡らせて、けいこの成果を披露していた。
公民館まつりのこの後のイベントは「作品鑑賞の広場」「公民館映画村」「芸能のつどい」。「作品鑑賞の広場」は10日午前9時から午後6時半までと11日午前9時から午後5時まで絵画、書道、生け花、手芸などの作品を展示。「公民館映画村」は10日午後1時から同3時まで、『いのちのあさがお』『忍たま乱太郎』『名犬物語』の3本を上映。「芸能のつどい」は午後零時半からで、大島公民館主催教養講座の大島民謡踊教室と須頃民謡踊教室の受講者が民謡踊りを披露する。いずれも入場無料。
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