ほとんどの中学校で卒業式が行われた9日の県央地域は、強い雪が断続的に降り、各地でノロノロ運転による渋滞が発生した。
前夜から真冬並の寒気団が流れ込み、三条市消防本部の観測だと、気温は9日午前零時の-3.5度まで下がり、真冬同然の厳しい冷え込みだった。
8日深夜から舞い始めた雪は、9日未明からしだいに強まり、明け方にピークに。午前10時には降積雪とも18cmを記録し、視界をさえぎるほどの強い雪は、辺りをたちまち銀世界変え、啓蟄(けいちつ)を過ぎたとは思えない、冬景色そのものだった。
すでに冬用のスノータイヤから普通タイヤに変えたドライバーもあるようで、朝方はノロノロ運転による渋滞が各地で発生。ふだんなら車で20分とかからない場所へ出掛けたのに、1時間たっても到着しないというケースも。年度末で目立つ道路工事も渋滞に拍車をかけたようだ。
交通量の少ない道路は積雪で真っ白になったが、国道8号線では、前夜から融雪剤の散布が行われたおかげで、道路に降る雪はすぐにシャーベット状になり、意外に車はスムーズに流れていた。
それでも除雪車が出動し、路肩に積もった雪を排除。思わぬ冬将軍の再来に市民も行政も戸惑わせた。
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国道8号線(三条市上須頃地内)を走る除雪車
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