|
燕市産業史料館(佐野敏也館長)では、5月20日まで同資料館で「第28回つばめ手仕事展」を開いており、鎚起銅器、銀器、キセル、彫金など、燕市伝統の技術で製作された作品44点を展示、発表している。 鎚起銅器は、1枚の銅板を焼きなまして、木製の台の円座につくられた凹みにあてて、木づちで打ち出し、成形する技法で、明和年間に仙台から藤七という職人が来燕し伝えたといわれている。その後、文化年間、玉川家初代覚兵衛のときに奥州から優れた職人を招致して、格段の進歩をみせ、現在では水差し、鍋、花器、銅額、香炉、茶器などを製作している。 会場に入ってすぐ右側に展示してある、燕市小高、上野彬郎さんの「銅製耳口打出湯沸」は、注ぎ口まで打ち出されており、鎚起銅器の中でも最高の技術を見ることができる。 ほかにも、それぞれに繊細な模様が施した、燕市西燕、玉川宣夫さんの「キセル8点」、分水町笈毛ヶ島、石高栄二さんの純銀を打ち出した「純銀製打上茶筒」や、燕市西燕、藤井宏さんの緑青(りょくしょう)をふふかせた「流水玉文壺」など、職人の高度な技法を間近に見ることができる。 また、会期中の日曜日の午前10時から正午、午後1時から3時の2回、伝統工芸士よる鎚起銅器の製作実演と、一般客の鎚起体験を行う。午前9時から午後4時半まで開館、5月7日、14日は休館。入館料は高校生以上300円、小中学生100円。 ■Copyright (C) kenoh.com Allrights Reserved. |
スポンサードリンク
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||