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八幡宮の宵宮で三条まつりが幕開き(2001.5.15)

14日から16日まで3日間の三条まつりは、14日夜の八幡宮(藤崎重康宮司)春季大祭宵宮祭で幕を開け、平日の夜にもかかわらず境内や参道は身動きできないほどの人出だった。

賞状を受ける囃子方

午後7時から拝殿で春季大祭宵宮祭を行い、馬塲信彦氏子総代や翌15日の大名行列に参加する若衆会など50人ほどが集まり、藤崎宮司が神事を行った。

7時40分から神事を裏で支える囃子方(阿部秀夫会長・36人)を長く続けた5人の表彰。内訳は40年の高野繁さん。10年の芦田昇さん、芦田健司さん、熊倉守さん、小林柳太郎さんの4人で、藤崎宮司が賞状を手渡した。

引き続き囃子方は、拝殿前で笛と太鼓で奏楽。ことしは4月に太鼓を新調、奉納しており、かけ声とともにたたく太鼓にも力がこもっていた。

阿部会長は「太鼓が新しくなったのは明治17年以来。初めて太鼓が新しく奉納されました。囃子方は、5月に入って7日間練習します。本番前のきょう14日が最終になります。あすは朝6時半から行列の通らない通りの各家庭を回り、商売繁盛、家内安全を祈願しながら回ります」と言う。

囃子方の奏楽

人出は、午後5時ころから急激に増え、ピークの8時半ころには身動きできないほどのにぎわいに。境内入り口に設置した三条署の臨時本部は再三、拡声器で「大変混み合っています。お子さんの手を離さないようにお願いいたします」と注意をうながすものの、迷子やはぐれた友人を探す呼び出しも切れ目なく、焼け石に水だった。

子どもたちにとってまつりのメーンは露店。出店は休日が重なった昨年の三条まつりより15ほど多い312店にのぼる。どの店にも行列が出きる繁盛だったが、店の前に立ち止まることもままならない所もあり、「人が多過ぎてだめだよ」と、うれしい悲鳴の店主もいた。

この人出に加えて、このところの好天続きで、境内は暗がりでもわかるほど、もくもくと土ぼこりが上がった。市商工課では、ほこりを抑えるために境内に塩化カリウムをまいて備えたが、それでも抑えきれず、主に衛生面で客が敬遠するのを心配する食品を扱う露店商からクレームがあり、さらに塩化カリウムを追加。「これじゃ、予算オーバーだよ」と苦笑いだった。

15日は、午前10時から大祭神事を行い、午後0時45分から大名行列が八幡宮を出発し町を練り歩く。



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