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吉田町・若者共和国のフリーマーケット(2001.5.20)

吉田町に在住か在勤の30代以下の若者をメンバーにさまざまなイベントを企画する「若者共和国」では、20日午前10時から吉田町総合体育館駐車場で第15回フリーマーケットを開き、約100の“にわか店舗”は大盛況だった。

猛暑のなかでフリーマーケット

雑貨や衣料品を販売する97店が出店した。開店の午前9時前から出店者が車と出店場所を行き来し、衣類の詰まった段ボールやパラソルを抱えて出店の準備を始めた。

客も開始時間前から集まり始め、品物を並べる横から掘り出し物を探しては、早速値段の交渉を始める“フライング買い”も。

商品は着なくなった衣類や靴、食器、雑貨などが中心。店側は「残して帰ってもしようがない。全部売り切りたい」という人が多く、子ども服などをディスカウントショップばりに“100円均一”などとまとめて購買意欲をそそり、「1個100円だけど3個で200円」「全部10円」など玄人はだしの商売上手だった。

新品のワンピースやジャケットもあり、「絶対お得。早い者勝ちだよ」と呼び込み。客も慣れたもので、「もっとまけてよ」「100円なら50円にして」と、まけなきゃ損という感覚で商談。店主の「えー、それモノがいいから、それ以上まけられない」「困った。それはちょっと無理。この値段じゃだめ?」の粘りも買い手市場では効果が薄く、「しょうがないから50円でいいよ」「買ってくれるなら、言い値で売ります」と客のいいなりだった。

朝から晴れて正午過ぎには、夏の日差し。アスファルトの駐車場にビニールシートなどを敷いて販売するので、暑さもじかに伝わり、出店者は「暑いね」「まるで真夏だよ」「これじゃ、お客さんもゆっくり見られないね」とぼやいていた。

若者共和国のフリーマーケットに、最初のころから友人と参加している三条市の女性は「最初のころは、店側もお客さんも慣れてなかったから、値引きの交渉も少なかったし、ものもよく売れた。最近は、10円の値札が付いているものでも『まけて』と言われるし、必要なもの以外は買っていかなくなったので年々、売上が減っています。出店する側としては厳しくなってきましたね」と、まだ大半売れ残っている品物を前に苦笑いしていた。



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