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「加茂まつり」として親しまれる加茂市・青海神社(古川洸宮司)の春季大祭が20日宵宮、21日本宮と行われ、21日は真夏同然の猛暑のなか、御神幸の行列が古式ゆかしく行われた。 午後1時半の花火を合図に古川宮司をはじめ神主、青海神社、賀茂神社、御祖神社の神輿の担ぎ手たちが、加茂市民体育館前の大坂の下に参集、降神の儀を行った。 古川宮司や神主らが地面にむしろを敷いて神輿と向き合う形になって座り、神主の一人が神に捧げる「三座返し」の舞を奉納した。朝からの好天でアスファルトの照り返しがじりじりするほど暑かったが、古川宮司や神主らは“心頭滅却すれば火もまた涼し”の境地か、暑さをものともせず優雅に舞い、たなびく白衣は涼風を運ぶようだった。 午後2時に総勢500人からなる御神幸の行列が青海神社を出発。御先払を先頭に、天狗(てんぐ)の猿田彦(さるたひこ)、稚児、御徒(おかち)、小児御供、笛方、太鼓などが続き、大通りを抜けて秋房地内で折り返したあと、再び同じ道をたどって矢立の御宿所まで行き、午後6時過ぎ神社に戻った。 神輿の担ぎ手は1基につき60人ほど必要とし、半分ずつ途中交替しながら担なければならないが、ことしは祭りが平日だったことや若い人たちの祭り離れで参加者も少なく、神主ら関係者が新潟経営大学の学生に頼むなど苦労して人数を集めた。 平日にもかかわらず大勢の市民が目抜き通りを埋め尽くした。お母さんと手をつないで歩く華やかな衣装の稚児に見物客は「かわいいねー」と目を細めた。まつりを盛り上げる3台の神輿が威勢のいい掛け声で駆け抜けると、カメラを持った沿道の見物客は、追いかけてシャッターを切っていた。 気温が30度に迫る猛暑に、露店ではかき氷やフラッペを販売する店に行列ができていた。 ■Copyright (C) kenoh.com Allrights Reserved. |
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