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三条市PTA連合会(堀善一会長・7,912人)は、26日午後1時半から三条・燕リサーチコアで理事会、2時半から第45回三条市PTA連合会定時総会、4時から「学校のトイレ研究会」が講師の講演会を開いた。 総会では、平成12年度事業報告と収支決算(収入74万9,763円・支出58万2,832円・次年度繰越金16万6,931円)を報告通り承認、今年度事業計画と同予算(収支とも77万円)を原案通り決めた。 続いて、今年度の事業計画(案)の基本方針と広報調査委員会、行事研修委員会、生活指導委員会、家庭教育委員会が、広報活動のあり方、会員相互の親睦を図るための行事や研修、子どもたちの健全な育成を図るための研修、情報交換、親子がともに成長していくための学習と保護者間のコミュニケーションなど、目的と具体的な事業を発表した。 講演会では、「学校のトイレ研究会」新潟事務局の阿部善仁さんを講師に「変わりはじめた学校トイレ」のテーマで聴いた。阿部さんは「学校の中で問題にされている不登校やイジメの原因が、学校のトイレにもあるのではないか」と、実際に検証したビデオを上映しながら1時間、講演した。 「学校のトイレ研究会」は、東陶機器(株)、松下電工(株)、小松ウォール(株)などトイレや住設機器関連8社で構成、平成8年11月に設立。学校のトイレに関わる機器、仕上げ材、洗剤、清掃等、誰もが使いやすいトイレを目指して改修計画、プラン、維持管理、清掃方法などを研究、提案している。 講演会では「校舎が変われば学校が変わる?」「子どもの視点と体格を考えたトイレ設計」「学校でのバリアフリー(障害児の受け入れを考える)」「いつまでも清潔であるための提案」の4つの視点で話しを進めた。 6,000万円でトイレを大改修した滋賀県の栗東中学校では、改修以前は校内暴力、授業エスケープ、器物破損などが日常的に行われ、非常事態宣言をすることもあった。それが大改修後、子どもたちはトイレでくつろぎ、きれいになったトイレを大切に使うようになり、それと並行して校内の器物破損も減り、子どもたちも落ち着いてきた実例を紹介した。 子どもの視点と体格を考えたトイレの設計では、ビデオや図、表を示して小学校1年生と6年生の体格の違いから起こる不便さを説いた。 学校におけるバリアフリーの観点から、小学校低学年の障害児の動作を検証したビデオを流し、便器の高さや身体を支える手すりの位置、介助者を配慮したスペースなどを解説した。 一日に何度も使いながら、ふだん問題意識すらもたないトイレ。阿部さんの最新の事例の紹介や学校建築に求められている課題などを指摘や提案に、聴講者はトイレに対する新しい目を養っていた。 ■Copyright (C) kenoh.com Allrights Reserved. |
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