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元日本美術院院友の彫塑作家、三条市南新保、半藤政衛さん(86)は5日、三条市に半藤さんが描いた日本画「旭日 燦々と(きょくじつさんさんと)」を寄付した。 作品は8号で、中央に旭日を朱色で、太陽が照らすたなびく雲を金泥で描いた。半藤さんは「夢と希望の21世紀の地域を燦々と輝かせてください」と高橋一夫三条市長に作品を手渡した。 半藤さんは、4月に三条市で行われたライオンズクラブ国際協会333-A地区年次大会の記念事業の一環で県央地域地場産業振興センターに設置されたモニュメントを制作。半藤さんは、その除幕式や大会に出席した高橋市長とじっくり話したのが縁で、今回の寄付となった。 高橋市長の「先生の専門は絵だったんですか?」に半藤さんは「彫刻にはデッサンが必要です。優れた彫刻家は優れた画家でもあります。私が直接、指導していただいた石井鶴三先生は、宮本武蔵や国定忠治を制作したとき、テレビ俳優のような姿ではなく事実に基づいてずんぐりした姿にしました。真実というものは大切なこと。流行はすたれますが、真実はいつまでたっても正直です」と話した。 さらに続けて「石井先生は大観(横山大観)は、大家中の大家だと話していました。テクニックが素晴らしい画家ほど、色彩も何もかも抑えて書きます。私も最初は、朱色の太陽が照らす雲も茜色で描きましたが、最終的に金色に落ち着きました。太陽は昇りすぎてもいけません。ちょうどいい場所で燦々と輝いてほしい。市長さんも地域を輝かせてください」。 高橋市長は「本当にありがとうございます。地域を明るく照らすという思いのこもった絵をどこに飾ったらいいか、これから検討します」と話していた。 ■Copyright (C) kenoh.com Allrights Reserved. |
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