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三条市井戸場、渡辺果樹園(渡辺康弘代表)は、16日午前10時から同園でブドウの一房オーナー体験、午後5時からブドウ棚の下でフルートとアコーディオンの果樹園コンサートを行った。 ブドウの一房オーナーは、ブドウの粒が小さい今の時期、形のよい房にするための粒の間引き作業を一般の人から体験してもらおうという企画で、自分で房づくりしたブドウのオーナーになることができる。 オーナーになれるブドウは巨峰とロザリオビアンコ。棚から下がる果実はいずれも若い緑色で、ビー玉ほどの大きさ。参加者は受け付けで自分が希望するブドウを選び、粒を間引くためのハサミを借りて房づくりに取り掛かった。 このところ雨降り続きだったが、この日は梅雨の中休み。参加者のほとんどは初めての房づくり体験で、田上町から一番のりした2人の女性は、無数に下がったブドウを見上げて房選びに迷っていると、すかさず渡辺さんが助け船。 渡辺さんの「体を回して、いろいろな方向から房のつき具合をみてください。混んでいる部分を間引くことで残った房が大きく甘くなります」に、「ほんとに切っていいんですか?」と、せっかくの実がもったいなさそうに恐る恐るハサミを入れた。 渡辺さんが「いいですね。上手に間引いています。おいしいブドウになりますよ」と声をかけると、「よかったぁ」とほっとしていた。 オーナーになったブドウには名札をつけ、秋の成熟期にもう一度、同園へ出向き、自分の手で収穫する。それまでの間も渡辺さんが各オーナーのブドウを写真に撮って電子メールや郵便で送り、家にいながらにして自分で手をかけたブドウの成長の様子を見守ってもらう。 午後5時からの果樹園コンサートは、ことしで4回目。ブドウ棚の下で中沢明美さんのフルートと西村修二さんのアコーディオンの演奏を聴いた。コンサートはことしで4回目。 中沢さんは、日米のアニメソングや歌謡曲、西村さんはアコーディオンならではのムードでシャンソンなどを演奏し、最後は2人でも演奏した。 夕暮れにブドウ棚を抜けてこぼれる残照、風が奏でる草や葉のこすれる音、若々しい緑の香。どれもが演奏を特別なものに演出した。訪れたのは家族連れがほとんどだったが、子どもたちも演奏に魅入られたように静かに聴き入っていた。 ■Copyright (C) kenoh.com Allrights Reserved. |
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