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新潟県クラフトマンクラブ(足立一久会長・会員約40人)は23、24の2日間、新潟県県央地域地場産業振興センターで「新潟県クラフトマンクラブ in じばさん」を開いており、会員による手作りの技の成果を展示即売している。 同クラブ会員のうち8社が参加し、合わせて約500点を展示即売。さらに地元県央地域の六角凧の絵付け、鎚起銅器、鋏のからくり、かんな、さらに村上の堆朱彫刻、横越村の短冊掛け風化仕上げの6社は実演も行い、見るだけでも楽しいイベントなっている。 同じ2日間、同じ会場でデパートのバーゲンセールが行われており、人出は申し分なし。セールの行き帰りに地元産品の前に足を止め、身近でも意外にふれる機会の少ない年季の入った職人の技に見入ったり、できあがった製品を手にとって「よくできてるね」「すごいね」など感想を漏らしている。 参加企業で、デコイなど木製品を製造販売している三条市林町2、(有)坪源の栗山茂社長は「お客さまが作り手と直接、話ができ、いろいろな質問を受けます。目が肥えている人から専門的なことを聞かれることもありますが、製作に携わっている職人が店頭にいますので、満足してもらえる回答ができるのがいいですね」とアピールしている。 同クラブは、県内の伝統工芸師や職人が熟練した技で製作する製品のアピールし、いろいろな分野の職人が交流、情報交換しようと10年近く前に発足。勉強会を開いたり、県内外のイベントに参加したりしている。その組織化を進めたのが、実は今回会場にしている同センターの坂田昌裕専務理事だ。 坂田専務理事は当時、県工業技術総合研究所の産業工芸研究室長で、同クラブ発足に力を注いだ。また、これまで同クラブは、ほかのイベントに相乗りする形で展示即売を行ってきたが、単独で行うのは今回が初めて。これも坂田専務から同クラブに声をかけたのがきっかけだ。 坂田専務理事は「クラフトマンクラブは、量産ができない手づくりの製品の技を守り育てながら多くの方に知っていただこうと発足しました。会員のほとんどが違う業種なので、いろいろな情報交換もしています。販売している製品の中には銅のマウスパッドなど現在、センターで販売していないものもあります。とにかく会場に来て職人の技を見て、製品をさわってください」と来場を呼びかけている。2日間とも午前9時半から午後5時まで開いている。参加企業は次の通り。 △川村庚堂漆器店(村上市・堆朱彫刻)△大栄木工研究所(横越村・短冊掛け風化仕上げ)△作廣刃物製作所(与板町・刃物研ぎ)△小林凧屋(三条市・六角凧絵付)△(有)高三(三条市・木工製品)△富貴堂(燕市・銅グイ飲みジョッキ製作)△(株)佐藤産業プロダクツ(三条市・鋏のからくり)△(有)坪源(三条市・木工製品) ■Copyright (C) kenoh.com Allrights Reserved. |
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