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新潟県燕理容組合(田中幸雄組合代表・66店加盟)は9日、高齢者の福祉事業に役立ててほしいと燕市に30万円を寄付した。 田中組合代表と大滝宏副代表の2人が午前10時半に市役所を訪れ、同組合の運営費から30万円を寄付した。 同組合は3年前から介護を必要とする高齢者に出張で理容サービスを行っており、県理容組合の31支部の中で唯一、組合として出張サービスに取り組んでいる。 それに伴って高齢者に接する機会が増え、施設等のために何か役立つことができないかと昨年、特別老人保健施設福寿園や白藤の里など個々の施設に寄付を行った。ことしは市に寄付し、健康福祉課を通じてそれぞれの施設に必要な備品を寄付してもらおうと一つにまとめた。 出張の料金は通常価格より3割ほど安い。田中組合代表は「本来ならボランティアは無料なんですが、それだとお客さん側に遠慮がでます。それを取り除き気軽に要望を言ってもらうため、有料ボランティアでさせてもらっています」と説明する。 出張は登録制で現在37人が登録。店の仕事のほかに依頼があった施設に出向き、月平均約110人のお年寄りにサービスしている。 高橋甚一市長が「髪の毛が伸びるとうっとうしいから皆さん、喜ばれるでしょう」と話すと、田中組合代表は「出張先では毛染めの要望など、おしゃれ心をもつお年寄りもいます。スタイルもただ刈り上げるのではなく老け込まないように、皆さんが同じヘアスタイルにならないように相談しながらやっています。“昔のようになった”と喜ばれたり、ニコニコされるとうれしいですね」とやりがいを話していた。 ■Copyright (C) kenoh.com Allrights Reserved. |
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