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26日午後1時から行われた高校野球新潟大会は延長10回の熱戦の末、十日町が8-7で日本文理に劇的なサヨナラ勝ちを飾り、初優勝、初の甲子園行きを決めた。
試合は3回表に優勢と思われた日本文理が3点を挙げたが、その裏すぐに十日町は同じく3点を挙げて追いつき、さらに5、6回と追加点を重ねて日本文理がそれを追いかける形になった。 土壇場の9回、日本文理は2点を挙げて同点に追いつき、延長戦に。10回表、日本文理は1点を挙げて勝ち越したがその裏、十日町は1点を挙げて同点に追いついた。さらに2死満塁と追いつめたところで勝敗を決するサインプレー。 2塁走者が飛び出したと見せかけ、日本文理捕手が慌てて2塁へ送球する間に3塁走者が本塁を攻略。見事なサヨナラ勝ちを決めた。逆に日本文理にとっては何とも後味の悪い幕切れだった。 日本文理は4番打者に3年小田嶋大介君(燕中)、先発投手に3年吉田治君(分水中)、三塁手3年和田健(寺泊中)をはじめ、控えにも2人の計5人の県央地域の中学校出身選手を擁し、県央地域の注目を集めた。最近の戦績からも日本文理の優位は明らかだっただけに“最後の1勝”の重さを痛感させられることになった。 試合が決まったとたん、日本文理の選手はグランドに座り込んだ。中でも小田嶋選手の落胆振りは大きく声を上げてなきながらよろよろとベンチへ進んだ。 ほかの選手も座り込んでグランドの地面に向かって号泣した。グランドを去り、選手が帰りの車に乗ろうと控え室を出ると、日本文理の応援団40人ほどが選手が出てくるのを待っていた。 応援団は次々に選手に歩み寄り握手を求めたり「よくがんばった」と健闘をたたえた。小田嶋選手はそこでも号泣し、がっくりと肩を落としていた。 ■Copyright (C) kenoh.com Allrights Reserved. |
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