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三条市・協同組合一ノ木戸商店街(阿部謙一組合長・加盟28店)は28日、同商店街に設置した県内初の“エコステーション”をオープンし、行列ができるほどの人気で幸先のいいスタートを切った。 エコステーションは三条市林町1、かつぼ屋菓子店隣りの空き店舗を利用し、空き缶用とペットボトル用の回収機2台を設置。いずれも1個ずつ回収機の投入口に入れると自動的に空き缶はサッカーゲーム、ペットボトルは野球のゲームが始まり、10分の1の確率で当たりが出る。 当たるとプレゼントの内容が書いてあるレシートが出てくる仕組み。プレゼントは同商店街各店で利用できるバナナ200円券、コーヒー豆、ホテル宿泊券、清酒など数多く、さらにオープニング記念として高橋三条市長との昼食券、温泉招待券、人気ゲームソフトなどビッグプレゼントも用意。 そのためか午前11時のオープン時には約13m2の室内はあっという間に満杯。1時間後には数十人が行列をつくるほどのにぎわいで、そのせいかどうか、回収機が動かなくなることもあったが、すぐに直って関係者も胸をなでおろした。 オープンの1時間前から並んで一番乗りした、一ノ木戸小学校5年生の嘉瀬祥子さんと4年生の外山佳緒里さんは「お家からペットボトルを持ってきました。早く、ゲームをやってみたい」と、わくわくして待ち、理容店のマッサージ券をゲットしていた。 一ノ木戸商店街は昨年5月、中小企業大学校東京校の商店街診断実習の対象になり、エコステーションを展開、成功させた東京新宿区・早稲田商店会の取り組みを参考にしようと、8月中旬に高橋一夫三条市長らが現地を視察した。 学生の町の早稲田商店会は、夏休みに学生いなくなる“夏枯れ”をなんとかしようと平成8年にイベント「エコサマーフェスティバル」を始め、さらに空き店舗対策として10年9月にエコステーション1号館を開設。商店街活性化のスタンダードな手法として注目を集め、現在では全国で20を超える商店街がエコステーション事業に取り組む広がりを見せ、“カリスマ商店街”とも呼ばれる。 一ノ木戸商店街でもエコステーションを設置しようと、国県の商店街活性化事業で約320万円の補助を受け、商店街の若手を中心に1年がかりで取り組み、この日のオープンを迎えた。事業は内容を検討しながら5年間継続する。 阿部組合長は「昨年、三条市ポイ捨て禁止条例が決まり、市民がリサイクルや環境を真剣に考えはじめたこの時期にオープンできてよかったと思っています。エコステーションを核に商店街のいろいろなことを発信し、地域や商店街の活性化に努めたい」と商店街活性化の起爆剤となることを期待している。 エコステーションは午前10時から午後6時まで利用できる。商店街の定休日の木曜日は休みだが当面、2、3か月くらいは無休とする。 【関連リンク】 ■Copyright (C) kenoh.com Allrights Reserved. |
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