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数字の語ろ合わせで「救急の日」だった9月9日、燕市消防本部(小野塚栄治郎消防長)と三条地域消防本部(長谷部枢消防長)は、県央サティ駐車場で消防防災・救急フェアを開き、消防機材や訓練を体験してもらった。 9月9日の「救急の日」にあわせて救急業務に対する理解深め、防災意識を高めようと毎年、両消防本部が交互に主管して開いており、ことしは燕市消防本部の担当。高規格救急車の展示、心肺蘇生法の講習、はしご車の搭乗体験、ちびっ子放水体験、初期消火訓練など、おとなも子どももわくわくするイベントを用意した。 いちばん人気は、はしご車の搭乗体験。常に順番待ちができるほどの人気で、ヘルメットをかぶって搭乗し、ちょっとした観覧車気分を味わっていた。 今回初めてのお目見えは、“ペーパーレサシアン”。心肺蘇生法を練習するダミー人形の“レサシアン”はおなじみだが、ペーパーレサシアンは文字通り“紙”が使われた乳児用の人形だ。鼻と口にストローを差し込み、頭にふくらました風船を入れ、体には心肺マッサージをする位置が記してある。 隊員は「片側の手を額に乗せて体温と汗を確認し、名前を呼びながら肩をたたいて刺激してください。全身を見て手足が動かなければ人工呼吸と心肺マッサージをします」と説明。子ども連れの親は、自然と自分の子どもに生命の危機が迫っている様子をイメージし、真剣に聴き入っていた。 さらに「もし、家で一人のときに事故が起きたら1分ていど心肺蘇生を行った後、救急車を呼んでください。それからまた、続けてください」と続け、119番で話す内容について質問するお父さんには「年齢、名前、住所、番地、電話番号、世帯主、どういう状態で倒れたかを話してください」と求めていた。 また、特設テントの中に目やのどに害のない煙を充満させて火災現場で煙に巻かれる状態を疑似体験できる濃煙体験コーナーは、先の新宿歌舞伎町の火災での死因が煙、一酸化炭素中毒によるものだったことから関心が高かった。 隊員は「火災でなくなる人の多くは煙によるもの。本当の火災なら一瞬煙を吸っただけで意識がなくなる場合もあります。視界も悪くなりますので濡れたハンカチを口にあてて背を低くして移動してください」と避難方法を説明した。 濃煙コーナーを体験しようと訪れた親子連れのお父さんが「大丈夫だから入ってみよう」と子どもを誘って中に入ったが、子どもは「いやだ。怖い。もう出る」と半べそ状態でテントから出てくるひとこまもあった。 ほかにも、高規格救急車や消防車の搭乗体験や子ども用の消防服を着て体験できる放水コーナー、レスキュー隊が手伝いながら行う綱渡りなど、盛りだくさん。お父さんやお母さんは、体験している子どもの姿をカメラやビデオに納めたり、一緒に消防車に乗ってサイレンを鳴らしていた。 ■Copyright (C) kenoh.com Allrights Reserved. |
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