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三条地域消防本部(長谷部枢消防長)は、25日午前10時から下田村大谷ダム管理道路脇の崖下と場外離着陸場で、山岳救助訓練を行った。 訓練は転落や滑落事故による救助が、より適切な部隊行動と防災ヘリコプターとの連携が取れるよう、崖下に要救助者を配置し現場に近い状況の中で行った。 参加した隊員は32人。現地本部、前進本部、救助隊、警防1分隊、警防2分隊、などに分かれて行った。 長谷部消防長は「ことしは絶好の訓練日、事故のないよう基本を身に付けて迅速な訓練をお願いします」とあいさつした。 訓練の設定は、山菜取りに入山した男性2人のうちの1人50歳が山道脇の崖下約24mに滑落、右足大腿部を負傷し意識はあるが動けないため同伴者が消防署に救助を求めたもの。 崖下に要救助者のダミー人形を配置し、ロープを伝って救援隊が降下。ダミー人形をバスケット担架に固定したあと、応急処置を施し上部にいる警防隊員と連携し“つるべ式救出”で崖上に救出。上部にいる警防分隊は「ゆっくり!ゆっくり!」と声をかけながら救助ロープを引き上げた。 その間にも、地上に設置した現地対策本部と無線で連絡をとり、防災ヘリコプターを要請。間もなく上空にヘリコプターが姿を現し、ヘリコプターからロープを下ろし2人の航空隊が降下した。航空隊が崖上に寝かせた要救護者をピックアップし、救急車内へ搬送した後、応急処置を実施した。 訓練場所は山の崖を利用したため、訓練前の21日にヘリコプターの場外離着陸場の草刈を行ったが、それでもヘリコプタープロペラの風に一面の草や枝が飛び散り、警防隊員らは風が直接当たらないように低い姿勢でヘリコプターが無事に要救護者を収容するのを見守った。 現場には家族連れなど15人ほどの人が見学に訪れ、隊員の迅速な行動に感心していた。 ■Copyright (C) kenoh.com Allrights Reserved. |
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