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弥彦神社のお白石持ちに6千人が参加(2001.10.7)

85年ぶりの弥彦神社の大修営工事完了を祝って弥彦神社観光推進委員会(本多寅英会長)は、7日午前10時から同神社本殿に敷き詰める白い石を運ぶ「お白石(しらいし)持ち」行事を行い、弥彦村内外から参加した6千人が弥彦村の大鳥居から弥彦神社まで約2kmの道のりを山車に乗せて白石を運んだ。

弥彦神社のお白石持ちに6千人が参加

本殿(右)前に白石を置いて手を合わせる参加者

お白石持ちは弥彦神社の建立以来、初めての行事。三重県伊勢市産出の子ども握りこぶし大の白い石1万4千個を神社拝殿の奥の本殿前に敷き詰めるもの。ふだんは神職に携わる人しか入られない神聖な場所に一般の人も入られる特別な機会であると同時に、これから先100年は改修工事を行わないので、参加者にとって一生に一度の体験となった。

午前10時、お白石持ちに参加する6千人が弥彦村役場前に参集。灯ろう祭りの講中ごとに一般参加者を振り分け、列ごとにそろいのはっぴを着て、色分けした鉢巻きとたすきをかけた。

参加者と白石を積んだ真っ赤な輿(こし)、それに10基の山車(だし)の払いを行い、同委員会のお白石持ち奉仕団、神田睦雄総監が「きょうは予定通りの快晴で喜んでおります。お白石持ち修営工事を祝うための最後の行事で一生に一度あるかないかのお祭りです。最後までおつき合いください」とあいさつした。

弥彦神社のお白石持ちの山車

山車

弥彦神社のお白石持ちの白石を載せた輿

白石を載せた輿

そして、村の木遣組が「めでたいお白石持ちだぇ、よろしく頼みます。えーよいさー!」と木遣りの歌を披露して、いざ出発。代車が付いた赤い輿を先頭に木遣組の「えんやー、社目指してー、元気に行こうー、声出せー、どっこい、まだまだ、声出せー!」のかけ声とともにゆっくり山車を引いて進んだ。

午後2時に弥彦神社の一の鳥居前に到着、一の鳥居から二の鳥居前に輿を奉安。参加者は神社関係者から受け取った白い紙で白石をくるみ、神社随神門の下に6人ずつの列を組み16列ずつお払いをしてもらってから境内で3人ずつ並び、白石を奉献するため本殿へ入った。

本殿は拝殿の真裏にあり、参加者は本殿の入り口そばから順に次々と白石を置いては、本殿に向かって2礼4拍手1礼を行った。1万4千個の白石も敷石に多いつくされた広い敷地内では、本殿の周辺をわずかに白く染めただけだった。

また、本殿に入るには赤地に白く「弥彦神社奉祝大修営竣工」とあるたすきを千円で求め、それをたすきにするだけでなく、鉢巻きにもして本殿へ。行事参加者に限らず、同様にたすきを求めれば一般参拝者も入ることができ、行事を知らずに訪れた参拝者は「運がいい日に巡り合わせたね」と、ついでに縁起をかついでいた。



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