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日の丸観光タクシーが手話教室を開催(2001.10.16)

聴覚に障害を持つ人向けにインターネットやiモードでのタクシー配車注文のを受け付ける「配車オンライン注文」を導入した三条市東三条1、日の丸観光タクシー(株)(西山斉社長)は、15日から17日までの3日間、同社で手話教室を行っており、乗務員は基本的な手話を学んでいる。

日の丸観光タクシーが手話教室を開催

真剣な眼差しで手話を体で覚える乗務員

乗務員全員が仕事を休めないので3回に分けて交代で行っており、初日15日は3分の1の22人が参加。三条手話サークルの中條明子さんと、ろうあ協会の坂内光子さんの2人が講師を務め、簡単なあいさつと自己紹介の手話を学んだ。

参加した乗務員はさっそく教室の資料に目を通し始めたが、それをさえぎるように中條さんは「最初に『はじめまして、わたしは何々です』を勉強しましょう。みなさんこちらを見てください」と話し、人差し指で自分自身を指しながら、次に左手を広げ右手の親指を立ててみせ、いきなり手話を実演。頭でっかちにならず、まずは習うより慣れろ、というわけだ。

日の丸観光タクシーが手話教室を開催

2人が手話教室の講師を務める

これは“わたしの名前は”を表す手話。手話初心者の乗務員は、ぎこちない動作で中條さんと坂内さんの真似ようと真剣。鈴木、小林、佐藤など日本人に多い名字を一通り覚えてから、乗務員一人ひとりの名前の手話をマンツーマンで学んだ。

手話は“山”“橋”などそのものの形や漢字の形を表現するもの、指の位置や上下の振り方などで違う表現になるものなど種類があり、中條さんは「手話は見る言葉なので位置も大切です。逆に表現すると意味がまったく違うものにもありますから気をつけてください」と強調していた。

同社は今までもファクスなどを利用して、聴覚障害者からのタクシー配車注文を受けていたが、文字情報を主体とするインターネットやiモードは、耳の不自由な人には極めて有効なコミュニケーションツールとなっている。とくにiモードはどこにいてもアクセスできることから、利便性が大幅に向上するのは間違いない。

こうした利用の増加が見込まれることから、乗務員のサービスというソフト面でもレベルアップを図ろうと手話教室を開いている。

「配車オンライン注文」はパソコンからは同社ホームページのトップページ、iモードは専用の「配車オンライン注文」ページから申し込む。ただし、いずれも利用には事前登録が必要で、これも同じページから登録できる。

【関連リンク】

日の丸観光タクシー

iモード用「配車オンライン注文」ページ



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