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通称“東別院”の三条市本町2、真宗大谷派三条別院は、5日から8日までの4日間、お取越(おとりこし)の名で親しまれる報恩講を行っており、別院の参道や周辺では植木市や露店商が店を開いてにぎわっている。 報恩講は、浄土真宗の開祖、親鸞(しんらん)の報恩のため、親鸞の忌日を最終日とする7昼夜にわたり行う法会。本山の京都・東本願寺では、毎年11月21日から28日まで行っている。 7日は冬の始まりの立冬。お取越の季語は冬で、“お取越は荒れる”と言われるようにこの時期、みぞれやあられに見舞われることが多い。5日はそれほどではなかったものの、明け方は3.2度(三条地域消防本部調べ)まで気温が下がる厳しい冷え込みとなり、夜は冷たい雨がぽつぽつ降り続いた。 4日間あるので、陽気のいい日にとでもいうのか、午後5時ころには人影もまばらで、参道に出店していた露天商もイスに腰掛けお客が来るのを待っていた。それでも6時を回ると、親子連れや学校帰りの高校生などが訪れ、松明(たいまつ)や提灯がほんのりと照らす境内でお参りし、あとは露店のはしごに精を出していた。 参道から少し離れた別院脇で出店していた植木市は、ほとんど買い物客の姿はなく、店の人も向かいのビルの軒下で雨を避け、「この雨だと人はなかなか出てこないね」「それでも、今までに比べればあったけっけね」など話していた。 ■Copyright (C) kenoh.com Allrights Reserved. |
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