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男女共同参画社会を目指す、ひとひとフォーラム実行委員会(野崎ミチコ実行委員長)は23日、三条市中央公民館で「ひとひとフォーラム2001」を開き、シャンソン歌手で料理研究科家の平野レミさんのトークライブ「胸にはエプロン、口にはシャンソン」を行った。 平野さんは上はコバルトブルー、下は黒のパンツとすっきりしたファッションでステージに上がり、自宅の様子や料理をスライドで映しながら話し始めた。 「クリスマスツリーのアイデアで、食パンを1cmに切って生クリームをホイップして三角、三角、三角にくっつけていって、レーズン、ミントの葉、缶詰めのフルーツをべたべた付けるだけ。中にコーヒーカップを入れてホイルに包めばパンも少なくてすみます。このツリーの名前はパンツリー、パンツ、リーではありません。ニワトリの足を買ってきて皮と身の間にローズマリーを詰めてオリーブオイルを塗って、オーブンで焼いたあと3つに束ねるだけでクリスマスツリーのようなチキンができます。これを“おったてチキン”と言います。牛乳パックを使ったちらし寿司はどこかの家に持っていくと喜ばれますよ。重箱だとお返しがいるから。これも気配りかな、と。ペットボトルの底から10cmくらいのところを使ってゼリーを作るといろいろな形のものができますよ」とジョークをまじえて、ちょっとした工夫で料理が楽しく、おいしく、簡単にできる方法を紹介した。 「お料理は算数の世界のように1+1が2ではありません。愛情がプラスされれば十にも百にも千にもなります。それからみんなと一緒に食べること。一人では絶対に食べない方がいいんじゃないかな。一人で食べて塾に行く子どもや、かぎっ子もいます。おいしいものをレストランに食べに行くと、その味を自分のものにしたいと思う。それは家族にも食べさせたいという思いから。うちの子どもは20歳を過ぎた男の子が2人いて大きいけど、ご飯を食べている姿は小鳥みたいで幸せを感じます」と食事の環境の大切さも話した。 また、平野レミさんの夫、和田誠さんが作った曲「シャンソンドレミ」を歌い「私はいつも大きな声でお料理しています。皆さんも歌を歌いながらお料理してみたらどうですか」と、ふつうの家庭なら逆に家族への迷惑(?)になりかねない料理が楽しくなる秘けつ勧めた。 トーク後は参加者から事前に募集し、平野レミさんが審査した「家庭円満アイデア献立」の優秀作品の表彰と記念品授与を行った。平野さんの軽快な話術に会場を埋めた500人からは笑い声が絶えず、話の途中で拍手が起こることも。来場者は「楽しかった。笑いっぱなし」「毎日、作る料理を気持ちを込めて作らなきゃ」とテレビ通りか、それ以上の平野さんの魅力に大満足だった。 トークライブのほかにも、地元を中心に活動しているグループ7団体がワークショップを開いて活動内容を紹介。また、NPOおやこ劇場のパネルシアター、子育て支援グループかるがものあそびの広場など、盛りだくさんのイベントも行った。 ■Copyright (C) kenoh.com Allrights Reserved. |
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