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10歳になる小学校4年生は“はたち”の半分、折り返し点。三条市立南小学校(中川治校長・児童363人)は、1日午前10時半から同校で4年生の学年行事として「1/2成人式」を行い、高橋一夫三条市長も参列して、本物の成人式よりも静粛な雰囲気のなか4年生57人の10歳を祝った。 小学校4年生の「1/2成人式」は、全国的にも行われており、南小学校ではことし初めて行った。4年生57人のほかに約80人の保護者、来賓、教諭など150人ほどが参列。ステージに「祝1/2成人式」と大書した看板を掲げ、演台の横にはアトラクションの最後に埋設するタイムカプセルを置いた。 来賓の祝辞で高橋市長は「この先、どんなことがわるかわからないが、夢を持って進んでください」、中川校長は「大きな節目を迎えるのは成人式かもしれないが、今から自覚を持って今後ますます頑張ってください」と祝辞を述べた。 其部明同校PTA会長は「きょうは一人の親としてお願いします。これまでの10年間いろいろ教えてもらった人に感謝し、一生の宝物になる友だちをたくさんつくってください。夢や目標のために一生懸命やる姿を見せてください」とあいさつした。 児童には少々、堅苦しいあいさつだったが、本物の成人式のように、おしゃべりであいさつも満足に聞こえなくなったり、携帯電話の着信音が鳴ることもなく、“はたち”の成人式とは比較にならない厳粛な雰囲気だ。 4年生に関わりがあって転勤した教諭からのメッセージが披露。それまで緊張してイスに座っていた児童の顔が、いっぺんい緩み、しだいに和やかになった。 児童代表で佐野直哉君は「4年生になってから特別クラブでサッカー部に入っています。今までリフティングが10回しかできなかったのに、4年生になったら73回できるようになりました。ぼくの将来の夢はサッカー選手になることです。中学生、高校生になってもサッカーを続けていきたいです」と夢を発表した。 保護者代表の高野昭義さんは「お父さんから一言、言っておきたいことがあります。みなさんはお父さんやお母さん、周りのおとなのおかげで大きくなったことに感謝してください。決して一人で大きくなったと思わないこと。金八先生が言ってました。“友だちは一生の宝”。私もそう思います。だから心も体も傷つけないで下さい。最後に思いを伝えたいことがあります。お父さんお母さんたちは君たちを愛しています!」とメッセージを贈った。 アトラクションの「未成年の主張」では、10人の児童が順番にステージでスピーチ。将棋士、美容師、サッカー選手など子どもらしい素直な将来の夢に、会場のお母さんやお父さんたちは「頑張れー!」と声をかけて応援した。 なかには「自分でデザインした服を自分で作って自分の店で売りたいから、手芸部に入っています。まだまだ未熟な私ですがみんな応援よろしく!」や「この10年間ですばらしいことを学んだ。それは生きるということ。生きていることは大切なことだと、おばあちゃんが教えてくれた。自分の好きなことばは“ど根性”です。このことばを聞くととてつもなく血が騒ぎます」など、おとな顔負けのしっかりしたスピーチもあった。 締めくくりはタイムカプセルの埋設。10年後の自分を想像して書いた手紙と保護者の手紙、宝物などを詰めたタイムカプセルを全員でグランドの脇に埋めた。10年後の成人式のときに掘り起こす。 ■Copyright (C) kenoh.com Allrights Reserved. |
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