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創業75年の桐タンスメーカー、田上町原ヶ崎新田、(有)茂野タンス店(茂野克司社長)は、18日から来年1月5日まで東京・全国伝統的工芸品センターで開かれている平成13年度第26回全国伝統的工芸品コンクールに出展、日本商工会連合会会長賞を受賞した。 受賞作は、社員の野崎宏幸さんが中心となって制作した桐のステーショナリーシリーズのひとつ、文机(ふみづくえ)「文士(BUNSHI)」。17日行われた審査で、グランプリ3席に次ぐ優秀デザインの全国商工会連合会会長賞を受賞した。 桐のやわらかさを生かし、2つの引き出しがあるだけのシンプルなデザインながら、漆を施して重厚感を演出。漆には防水効果や傷がつきにくいという長所もあり、デザインと機能の潔いバランスを見せる。 同コンクールは伝統的工芸品を後世に伝えようと、伝統的工芸品産業振興協会主催で毎年、開かれている。伝統的工芸品、工芸用具、工芸材料を制作している個人やグループ、団体から、ことしは274人が136工芸品、計324点を出展した。 茂野社長は「机はスチールが主流ですが、人が何かを発想するときは、金属より木の温もりがあった方がいいんです。今はシンプルで機能的なものを求められています。ただ、シンプルなものでも、どこかにアクセントがないといいけませんから、我々は常に技術と発想の積み重ねです」。 野崎さんは「昔ながらのよさと使いやすさを考えました。制作しているときは“入賞するぞ”というふうに考えず楽な気持ちで取り組んだので、それがかえってよかったのかもしれません」と受賞を喜んでいる。 受賞作は、来年2月28日から3月4日まで東京ドームに隣接するプリズムホールで開かれる「2002全国伝統的工芸品まつり」でも展示される。 【関連リンク】 ■Copyright (C) kenoh.com Allrights Reserved. |
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