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出初め式の6日、三条、燕でも2002年の出初め式(2002.1.7)

全国的各地で消防出初め式が行われた6日、三条地域消防本部(長谷部枢消防長)と燕市消防本部(小野塚栄治郎消防長)でも恒例の出初め式を行い、それぞれパレードや一斉放水を行って年頭に管内の無災害を願った。

三条地域消防本部出初め式の放水訓練

三条地域消防本部出初め式の放水訓練

三条地域消防本部

三条地域消防本部の出初め式は、午前8時35分からの市中パレードで始まった。消防関係車両11台が「君が代行進曲」を流し、赤色灯と前照灯を点灯して三条市の目抜き通りを整然とパレード。途中、三条厚生福祉会館前で統監の高橋一夫三条市長代理の佐藤和夫助役の観閲を受けた。

目抜き通りの市中パレード

目抜き通りの市中パレード

同本部に戻ると今度は訓練場で放水訓練。指揮者の山浦宏芳消防署次長が佐藤助役に対し「ただいまから放水訓練を実施します」と申告し、「右向け、右!」の号令で職員は放水準備し、はしご車1台と消防車5台で同本部隣接の田んぼに向かって11本の水柱を上げた。

年初からの雪が消えかかった訓練場には、見学に訪れた40人ほどの市民が子どもを抱き上げて放水の様子を見せたり写真を撮ったりしていた。

続いて紅白の幕を張った同本部講堂で式典を行った。組合旗、国旗、消防本部旗に敬礼、災害などで殉職した消防職員や火災で亡くなった人に対し黙とうした。

佐藤助役は、「平成14年の輝かしい新年を迎え恒例の消防行事が挙行されたことは大きな喜び。近年の社会環境の大きな変化で、火災も複雑多様化している。昨年は米国のテロ事件、新宿歌舞伎町の雑居ビル火災など予測もつかない大惨事が起こった。市民のニーズも多様化し高度な消防サービスも求められている。積極的な体制の確立で消防力の近代化を図りたい」と訓示した。

式典で長谷部消防長の謝辞

式典で長谷部消防長の謝辞

長谷部消防長は「おかげさまで出初め式も無事に済ますことができました。皆さま方には深い理解と激励をたまわり、職員一同、身が引き締まる思いです。今後も変わらぬご指導をいただけますよう職員を代表してお礼の言葉に代えさせていただきます」と謝辞を述べた。

昨年は同本部管内の火災発生件数は、前年より11件少ない44件、火災による死者も同じく1人少ない1人だった。

燕市消防本部

燕市消防本部(小野塚栄治郎消防長)は、午後2時から出初め式を行い、統監の高橋甚一燕市長の年頭のあいさつ、放水訓練、市中パレードなど消防隊員や団員の士気を高め、市民にアピールした。

高橋市長の年頭のあいさつを聞く職団員

高橋市長の年頭のあいさつを聞く職団員

同本部で行った高橋市長の年頭のあいさつには隊員、消防団員など68人が参加した。高橋市長は、「昨年は日本でもいろいろな災害があった。アメリカでの同時多発テロ。あの惨事の救助で活動した多くの隊員が犠牲になった。ブッシュ大統領もジュリアーノ市長も消防隊員の活躍を感謝するとともに国民を代表して追悼の演説をした。おそらく皆さんのご家族もひと事ではないと感じられたはず」と昨年を振り返った。

「市民から寄せられる期待は皆さんが思っている以上に大きい。日ごろの訓練や体制が市民が安心して生命と財産を預けることができる。生活様式の多様化で危険が増している。これからは火事が増えスリップ事故に注意しなければならない。燕市は不況感が漂っている。皆さん方の元気で不況をしのぎながら頑張って市民を安心させていただきたい。まだ辞令は出していないがことし職員を2人採用するところ3人採用することに決定した。皆さん方の手になるよう指導していただきたい」と激励、1年間の活躍を願った。

中ノ口川で放水訓練

中ノ口川で放水訓練

小野塚消防長は「消防隊員、消防団の一致団結を心に誓い、きょうの市中パレードは堂々の行進をし、市民に燕の消防ここにありを示してほしい」と求めた。

燕橋たもとの左岸河川敷で行った放水訓練は、消防車とはしご車7台で行った。昨年は天候がよかったので土手下に降りて行ったが、ことしは土手の上からの放水。見学する市民約30人は、はしご車のはしごが伸びると「わぁー」と声をあげた。

けたたましサイレンの音を合図に、対岸に向かって一斉放水。放水の間は交通規制したが、たまたま通りかかったドライバーは車の中から訓練の様子を見上げていた。

サンロード宮町を抜けるパレード

サンロード宮町を抜けるパレード

市中パレードは指令車を先頭に消防ポンプ車、昨年11月に導入されたばかりの水槽付きポンプ車、化学車、はしご車、救助工作車、救急車の順で行進。戸隠神社の前では高橋統監、小野塚消防長、渡辺和雄燕警察署長が紅白に飾られた台の上に上がり、パレードの車に敬礼。沿道で見学の市民は消防車が前を通るたびに拍手し、子どもたちは歓声をあげていた。



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