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三条商工会議所(渡辺勝利会頭・2854会員)は、11日午後5時半からハミングプラザVIP三条で平成14年会員新春の集いを開き、会員395人が参加、交流を深めた。 新年恒例の集いで、参加者は部会ごとにテーブルについた。ステージには「平成14年三条商工会議所会員新春の集い」と書いた看板と金屏風で飾って新年を演出した。 年頭のあいさつで渡辺会頭は、「昨年は新世紀の幕開けでイチローのアメリカでの活躍、皇太子ご夫妻に愛子様がご誕生さえたことなど明るいニュースもありましたが総じて暗いニュースが多かったと思います。午(うま)年生まれで、ことし還暦の小泉首相は、重ねて構造改革の断行を推進すると言ってます。日銀新潟支店の上野さんの金融懇談会で、昭和初期の大不況を上回るほど悪い数字が出ていると言ってます」と、ますます長引き、深刻化する経済環境を憂えた。 「近年は情報革命、流通革命と言われています。ようやく私も実感するようになりました。以前は安く速く世界を飛び回る時代が来ることが考えられませんでしたが、これからは世界がますます狭くなります。島国日本は、お互い尊重し合って交流することが必要なのだと思います。グローバル化を変化と捉えるかチャンスと捉えるか、前向きな気持ちが求められています。幾多の苦労を乗り越えお互いの知恵を出し合っていかなければなりません」。 「会議所では73人の新しい会員が増えましたが、92人の退会者が出て会員が減少しました。しかし会員数は県下2位を誇っており、事業数が減り続けているなか、よく頑張っていると思います。この新春の集いが新たな変化への挑戦となり、明るく元気な会になるようにしていきたいと思います」と期待を込めた。 来賓を代表で高橋一夫三条市長は、「昨年は21世紀最初のスタートの年でしたが、ニューヨークの同時多発テロ、狂牛病、信用金庫、信用組合の相次ぐ倒産、マイカル、長崎屋、青木建設、新潟鉄工などが会社更生法を申請するなど大変、厳しい状況になり、4月のペイオフの解禁でますます厳しくなっていくでしょう」と、ことしも景気回復が見込めないことを話した。 さらに、「今月8日から燕市、栄町、下田村と合併準備会を立ち上げました。行政は三条に住んでいる人たちに安心して生活できるよう取り組んでいかなければならない。きのう市内2つの小中学校の校長先生と教頭先生と新年会をしました。その中で個性豊かな学校になるようにとお話がありましたが、企業においても個性豊かで真似のできない会社が必要とされています。行政もまたしかり。個性豊かでトップが頑張ることで、厳しい年をいい年にする可能性があります」と、個性の醸成を経営に生かすアイデアを示した。 栗原博久代議士は、「三条の商工業を活気あるものにしたい。産業が空洞化する中で伝統ある地場産業をどうやって残していくか、地場産業の皆さまのために国は何ができるか模索しているところです。全国の同じような立場の地域が三条を注目しています。三条の石上大橋下流に8号線の上に橋を造るという国の直轄事業を進めています。早く造って町の活性化になればと考えています。今後も三条の皆さまの気持ちをくむようにしていきたいと思います」と、支援を約束した。 その後、正副会頭と各部会長がステージに上がり、渡辺会頭が「年頭にあたり、心新たに次のことを宣言する」とスピーチし、列席者とともに平成14年の新春躍進宣言を唱和。三条芸妓連の祝舞のあと、相田邦夫三条市議会議長の音頭で乾杯、宴会に移った。 同会議所は、会員の交流を目的に毎年、新春の集いを開いている。昨年、正副会頭が交替したので、ことしは新体制で初めての集いとなった。 【関連リンク】 ■Copyright (C) kenoh.com Allrights Reserved. |
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