|
丸井今井邸保存市民の集い(五十嵐則子会長)は16日、丸井今井邸の保存のために市民や企業から寄せられた善意49,205,329円を三条市に寄付した。 五十嵐会長をはじめ市民の集いの4人が午後1時に市役所を訪れ、五十嵐会長から高橋一夫三条市長に小切手の入った袋を手渡した。五十嵐会長は「きょうは皆さんの善意をお持ちしました。寄付以外にも専門職の人や企業がボランティアで建物を補修してくださいました。労働力などを考えると大変な数字になります。心から感謝いたします」と礼を述べた。 丸井今井邸は、北海道のデパート「丸井今井」の礎を築いた今井藤七(1849-1925)の三条市の本家。売却の予定だったが、市民から歴史的建造物として保存しようという声が高まり、「丸井今井邸保存市民の集い」が発足。同時に保存にかかる資金を募ったもので、市民や市内の企業だけでなく、北海道の丸井今井デパートの労働組合社員が個々に寄付するなど、合計3,008口の善意が寄せられた。 保存が決まり、この日の寄付をもって市民の集いの活動はいったんピリオドを打つ。議会で条例が制定される見込みの3月31日まで、新たに丸井今井邸保存会準備会(加藤昇会長)として活動していく予定だ。 加藤会長は、「今後、民間の組織で運営してほしいと聞いていますが、市長さんの意見を聞かせていただいてから動きたいと思います」と話すと、高橋市長は、「ぜひ、皆さんで運用していただきたい。市が主導だと制約が多いので、これからは市の持ち物を民間が管理していった方が市民にとってのメリットも大きくなります。市は皆さんが決めたことに対して国、県、市などの行政がバックアップできる方法をアドバイスさせていただきます」と答えた。 一方、大役にひとまず区切りをつけた五十嵐会長は、「この運動に関われたことは私の人生の中で大きな宝になりました。寄付とボランティアの層の厚さ、力を知り、そしてご協力いただいた年齢層の幅の広さを感じました。ほんとうにありがたかったです」と、活動が上滑りすることなく、それを支えてくれた好意に感謝した。 今後は、三条市教育委員会とともに丸井今井邸を後世に残す一方、市民の憩いの場として利用してもらうため具体的な会則や利用方法を決める。 ■関連リンク ■Copyright (C) kenoh.com Allrights Reserved. |
スポンサードリンク
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||