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燕市の鎮守として今も厚い信仰を集める燕市宮町、戸隠神社(星野和彦宮司)は、年が明けて心新たな1年のスタートを神に託してもらおうと、お札やお守りなどのさまざまな縁起物の授与品を取り扱っている。 「神社界のコンビニ」を目指すという同神社。コンビニ店と同様、内安全、商売繁昌、合格祈願、交通安全など、さまざまな救いを求める幅広い参拝者の現代的なニーズに応えようと、縁起物を充実させている。縁起物のコーナーは鳥居をくぐって左手に設置してあり、1坪ほどのスペースに所狭しと並ぶ。 昨年は社会不安や不景気で、陰陽師の阿部清明をはじめとして占いへの関心が高まった。星野宮司がなにげなく購入した占い雑誌に掲載されていた水晶のペンダントの広告が目に止まった。1点数万円と高価なだけでなく、内容に疑問を持った星野宮司は、本モノのお守りを提供しようと考えた。 さっそく気学の権威で横浜の気学師、妙気会の会主を同神社へ招き、水晶の勾玉(まがたま)石に入魂してもらった。運気好転水晶勾玉石として販売し、ことしの初詣でに多くの人が購入していった。 家族の一員ともいえるイヌやネコを守るペットお守りも好評だ。お守りは、袋に入っているので犬小屋の入り口に取り付ける。濡れてもいいように透明なプラスチックでお守りをパックしてあり、クリップで首輪にも付けられるようになっている。 星野宮司は、「人間関係、リストラ、不透明な先行きなど不安なことばかりが続くと、ペットに安らぎを求める人が多くなってきました。これも時代の流れだと思います、家族同様のペットに長寿と健康を願うのは飼い主にとって当然のこと。私どもが考案したところ大きな反響がありました」。 ほかにもサンリオの人気キャラクター、キティちゃんが登場した20年前からキティちゃんのお守りを扱っており、現在でもキティちゃんのお守りは全種類取り扱っている。数年前からの第2次ブームでは、県外からの問い合わせもあったという。 星野宮司は、「昨年は景気の低迷を反映してか、例年に比べお守りを買い求める人が多かったです。近年、歳末の大売り出し、元旦からの初売りなど年末年始の風物詩が薄れてきました。そんな中で唯一、心の切り替えと新年の誓いを込めて、お参りする初詣では、ことしも多くの方がいらっしゃいました」と、不景気を悲しみながらもその中でいわゆる「神頼み」に対する関心の高まりに複雑だ。 「当神社のご祭神は岩戸を開いた神さまですから、この時代をきっと救ってくださると思います。今後も伝統を守りながら時代を繁栄した授与品を提供させていただきたいと思っています」と、参拝者の祈願成就を願うばかりだ。 ■Copyright (C) kenoh.com Allrights Reserved. |
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