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燕市が30年近く学校給食にパンを納入した(有)ライオンパン店に感謝状(2002.2.1)

燕市は31日、昭和47年から昨年末まで30年近くにわたり燕市の学校給食にパンを納入した燕市本町1、(有)ライオンパン店(佐藤健作社長)に感謝状を贈った。

高橋燕市長から感謝状を受ける佐藤健作(有)ライオンパン店社長

高橋燕市長から感謝状を受ける佐藤健作(有)ライオンパン店社長

午後1時半に市役所を訪れた佐藤社長に高橋甚一市長感謝状が燕市からと燕市教育委員会社会体育課からの2枚の感謝状を手渡した。

同社は燕市内や近隣の小中学校にパンを納入していたが、給食の献立にご飯やめん類が増えてパンの需要が減り、佐藤社長も体調を崩したことからパンの納入を断念、店頭販売だけ行っている。

また、ことしで40回を数える同市の少年少女市民スキー教室が始まったころから、早朝出発の参加者のための朝食のパンを提供してきたことから2枚の感謝状となった。

佐藤社長は「当初は5,000個ほどのパンを納入していましたが、今では子どもの数も減り4,200個ほどになりました。この30年、無我夢中でパンを作ってきました。以前は子どもたちがパン工場の見学に来ていましたが、最近はグループで来て自分たちでパンをつくる体験学習という形に変わってきました」と時代の移り変わりを振り返った。

「ライオンパンというユニークな名前は先代の社長が修行した東京のお店からのれん分けして開業したから。本当にいろいろなことがありました」と感慨深げに話した。

40歳代から下の“燕っ子”には、ライオンの顔をイラストにした同社のマークが学校給食から消えるのは寂しいが、店売りでライオンパンの“ブランド”は残る。

佐藤社長は「ライオンパンという名前を残したいという意地でやっているようなもの。今さらですが、パンっていうのがこんなに難しいものとは思いませんでした。まだまだ追求していきます」と話していた。



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