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節分の3日、三条市・法華宗総本山本成寺(鈴木日艸管首)で節分会が行われ、日本3大鬼踊りのひとつ、本成寺節分鬼おどりが行われた。日曜で好天にも恵まれ、同じく日曜だった11年前と並ぶ2万人の人出でにぎわった。 昼から薄雲が広がったのものの、朝のうちは青空が広がり、午後2時の6.4度(三条地域消防本部調べ)まで気温が上がる3月上旬並の陽気に恵まれ、厄払いの善男善女をはじめ、1年の無病息災、家内安全、商売繁昌を祈願する参拝者が続々と訪れた。 鬼おどりは午後1時からと3時からの2回。本堂内陣の須弥壇(しゅみだん)の前には「節分大祈願」と書いた板を掲げ、大小の紅白の鏡モチを供えた。 午後1時、導師の鈴木管首が入堂をして始まり、読経の続くなか、塔頭(たっちゅう)寺院住職らが参拝者の頭上で木剣を打ち鳴らして払い清めると、いよいよ鬼おどりの幕開きだ。 鬼おどりの歴史やいわれを伝えるナレーションが流れ、まずは3人の僧兵が登場。鬼の仕業を記した巻き物を読み上げると、1,000人を超す参拝者ですし詰めの本堂に太鼓とドラの音が響き渡った。 金棒やのこぎり、金槌などを持った赤、青、黄、黒、緑の鬼と、三途の川で人の衣類を剥ぎ取ると言われている三途川婆(そうずかばばあ)が登場。「うぉー!」と声を上げて鬼おどりを披露した。 ステージ前に陣取った親は、わが子を高く抱え上げ、鬼に抱きかかえてもらおうと催促すると、子どもは親から鬼の手に。見ているだけで泣いていた子どもは思わぬ展開に“聞いてないよ〜”状態で、鬼に抱かれると火がついたように体をばたばたさせて泣き叫んだ。裏腹に親は決定的瞬間とばかりにカメラのレンズを向けて大満足だった。 たっぷり大暴れした鬼に、鈴木管首が「福は内、鬼は外!」と、升に入った豆を鬼に投げると、それを合図にいっせいに豆まき。その量は半端ではなく、まさにあられのように降るかかる豆つぶてに鬼はもんどり打って外へと退散。鬼がいなくななると、参拝者は先を争ってった舞台や床に転がった豆を拾い集めた。 境内に出ても押しくらまんじゅうの混雑で、鬼がどこにいるのかわからなくなるほど。 そのまま鬼は境内の鐘楼堂へ。順番に一発ずつ鐘をついた。これで鬼は初めて改心して人間に戻るとされると同時に、鬼の角がとれるため、本成寺の鬼は“鬼”の字の一画目の“チョン”がなく“田”の字になっているという。 ■Copyright (C) kenoh.com Allrights Reserved. |
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