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三条市文化団体協議会(名古屋順次会長・47団体)は、6日午後7時から三条市中央公民館で三条市の高橋一夫市長や職員と市政懇談会を開いた。市が具体的に回答できる部分はほとんどなく、同協議会にとってはすっきりしない話し合いとなった。 同協議会加盟26団体の代表1人ずつと、高橋市長や市長公聴室長職員ら5人が出席。完全学校週5日制に伴う青少年の情操教育方針と地域文化の役割について、同協議会の今後の活動に伴う学校の教室など公共施設の利用について、同協議会として小中学校への出前講座を検討しており学校側の要望、規制などについて、三条市美術展の運営についての4項目で意見交換した。 高橋市長は「現在、三条市の財政は非常に厳しい状態。市の職員で定年の人が23人ほどあり、その人たちに支払う退職金の合計は約2億円。退職金は分割して支払うことはできないので市民から1億円我慢してもらい、職員も1億円我慢してほしいところ。また、皆さんの発表の場をつくっていかなければなりませんが、新しい施設を作ることは難しいので今ある施設をどう使っていくか。財政面で皆さんのご要望にお応えできず、心苦しく思っていますが、きょうはいろいろなお話を聞かせてください」と、あいさつから市の厳しい財政状況を前置きして始めた。 完全学校週5日制について市は、子どもたちの豊かな心を育てるためには必ずしも行政主導である必要はなく、地域の人が地域で取り組むことが大事で、同協議会の役割は具体的な話をしていないので、まだ見い出せないとした。 学校やや公共施設の開放では、旭小学校や月岡小学校の図書室、音楽室、家庭科室など一部をすでに開放していることを紹介し、管理方法、責任問題、ルールづくりを学校と協議し、公共施設の時間延長なども可能な限り考えたいと積極的に取り組む考えを示した。 ほかにも県立三条高校の跡地利用、同協議会の三条市美術展の運営への関わりなど加盟団体からさまざま意見や質問があったが、いずれも具体的なところまで煮詰まっておらず、今度の検討課題とすることで理解を求めた。 はっきりしない回答が続くのに業を煮やしてか、「私たちの活動が行政から期待されてなく、趣味と道楽と思われているのではないか」と不信感をぶつける人もあり、市は「そんなことはない。皆さんの活躍に期待している。それだけは誤解のないように」と否定する一幕もあり、4項目については難しい面もあるが、できる限り検討していきたいと前向きな姿勢を強調した。 ■Copyright (C) kenoh.com Allrights Reserved. |
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