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アマチュア写真家の燕市桜町、公務員田中未来さん(42)は、ケンオー・ドットコムの後援で8日から3月1日まで燕市宮町、カフェ「リベロ」で初めての個展、田中未来写真展を開いており、ミュージシャンが被写体の作品を中心にモノクロ17点を展示している。 大半が全紙サイズをパネルにした作品。店内の壁面にずらりと並ぶが、モノクロで統一したおかげか、煩雑な印象はなく、それでいて力強い存在感を示す。
田中さんは十数年前からロックバンド「ブレーメン」でリーダーとしてボーカルをとり、オリジナル曲を演奏。3年前には自主制作CDも発売している。そうしたバンド活動で知り合ったバンド仲間や自身が出演したコンサートで撮影した作品を特集している。 ライブハウスの前で気さくにポーズをとるミュージシャン、緊張してリハーサルのステージへ向かうベーシスト、楽屋でリラックスして出番を待つメンバー。写真と音楽、二つの趣味があって初めて許されるシャッターチャンスを田中さんは逃さない。 撮る側にも撮られる側にも緊張感はない。ふつうの人には特殊なシチュエーションだが、田中にさんにとっては日常的な風景。人物のスナップを得意とするだけに、最も自然体でファインダをのぞくことのできる瞬間だ。 ミュージシャン以外では田中さんの十八番、子どもを被写体にした作品が注目。ここでもカメラの目を意識しない無防備な子どもの素顔をモノトーンに静止させている。 田中さんは20歳で初めて一眼レフカメラを手にし、それから3年後に何気なく応募した燕市美術展で奨励賞を受賞したのをきっかけに本格的に写真を始めた。燕市美術展ではこれまでに3回、奨励賞を受け、県展は入選7回。さらには新潟二科会写真部公募展入賞、富士フィルムフォトコンテスト銀賞受賞と、写歴と歩調を合わせて実績も残している。 今は第二回林忠彦賞を受賞の写真家、燕市中央通り4、捧武さん(68)を会長に燕市内の会員6人でつくる写真愛好会、PHOTO「風音(かのん)」に所属する。 数年前に捧さんが講師を務めた公民館のモノクロ写真教室に参加したのがきっかけに、それまでのカラー写真一辺倒からモノクロ作品にも積極的に取り組むようになった。展示作品の大半は田中さんが自身で現像、焼き付けしたが、なかには捧さんが焼いたものもある。 いずれは個展を、そして写真集をと、それを励みに撮り続けてきた田中さん。初めとなる今回の個展は、昨年末に知り合いに勧められたのがきっかけで、とんとん拍子で話が進み、実現した。 田中さんは「わたしの力だけではできませんでした。写真仲間をはじめ、大勢の方に助けてもらったおかげで、人と人のつながりに心の底から感謝しています」と恐縮している。 カフェ「リベロ」は午前11時から午後8時まで営業、日曜は休み。 ■関連リンク 燕・PHOTO風音が29日まで第3回写真展開催(2001.10.26) 燕市のPHOTO風音、済生会三条病院で写真展(2001.4.8) ■Copyright (C) kenoh.com Allrights Reserved. |
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