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新潟県と(財)新潟県生活部文化創造産業振興協会主催「IDSデザインコンペティション2002」の審査が15日、県央地域地場産業振興センターで行われ、応募のあった57社の78点のなかから三条デザイン研究会新商品開発研究グループの「カルステッキ」がIDS大賞を受賞した。
豊口協長岡造形大学学長を審査委員長に7人が審査し、最高賞のIDS大賞とそれに次ぐIDS準大賞を1点ずつ、さらにIDS賞4点、IDS奨励賞8点、IDS特別賞1社を決めた。
大賞の「カルステッキ」は、松葉杖のいわば進化型で、3年がかりで開発した。機能性を重視し、軽いアルミ素材を使い、上部をヘビのように3次元に屈曲させることでこれまでの松葉杖と同等の機能をもつ。接続部分がないので、コスト削減にも貢献した。 握り部分は滑りにくく力が入るようにソフトラバーを巻く。独特の形状は、倒れてもグリップが浮き上がって拾いやすい。価格は5,800円。 豊口審査委員長は「今までのコンペに比べ前向きで社会性に富んだ作品が中心だが、審査していて思わず笑顔がこぼれる作品も多く、商品として販売したいものがたくさんあった」。また、今回の大賞は珍しく意見が割れずに全員一致で決まったことを報告、「機能性に加え安全性や視覚的にも優れ、人生や生活を楽しめる。おそらくコンペを通して世界に広まっていくだろう」と話していた。 このコンペティションは、21世紀の新潟発商品の可能性を追求しようと毎年、開かれており、商品の可能性を企画力、造形力、可能性の3点で審査している。 ことしの応募は昨年より6点多く、初出展は昨年より25社増え、うち3社が入賞。地元三条市の出品が多く、燕市、吉田町と続き、県外からも1社が参加。地場産業を反映して金属加工品をはじめ、木材、家具関係も多い。 応募作品は16日から18日まで同センターに展示、一般公開する。受賞作品は次の通り。
■関連リンク IDS2001大賞は安達紙器工業(株)の「スグラ」(2001.2.17) ■Copyright (C) kenoh.com Allrights Reserved. |
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