|
オリジナル商品を手軽にオンラインオーダーできるのは、インターネットショッピングの大きな魅力のひとつ。三条市本町2、皆川彫金所(皆川浄二代表)は、焼き印を受注するホームページを立ち上げ、新しいユーザー層の獲得に着実に成功している。 注文の流れは、まず顧客が同社に原稿を送付し、見積もりを依頼するところから始まる。原稿は「Illsutlator」というソフトをはじめ各種の画像ファイル形式に対応し、ファクスでも受け付ける。 それに対し、同社は提案を含めて見積もりし、オーケーとなったら正式に発注、納品となる。ガスコンロやストーブで熱して使う直火式焼き印なら5,000円から、送料は全国一律1,000円。発注から2週間以内に発送する。 ホームページでの受注は企業から個人まで幅広い。観光地から土産や郷土品などの木製品に焼き付けるため大きさや形を変えていくつも注文があった。県外の居酒屋からスルメに店のロゴを焼き付けるために焼印を注文した。最近は、手作りの革細工に自分の名前を焼き付けたいといった個人の趣味の用途が増えている。 同社は家族3人で切り盛りする。オンラインショッピングの担当は、18歳から働く皆川義文さん(39)。パソコン歴は8ビットの時代から始まり、平成8年6月に個人のホームページを開設し、12年春に同社のホームページを立ち上げたが、注文が入るようなったのは秋風が吹くころだった。 「検索サイトに載せるためのノウハウや見る人を引き付けるデザイン、内容も絞ったほうが見る人がわかりやすということなどを勉強しました」と話す皆川さん。ホームページさえ開設すれば注文が入るというほど甘くないことを身をもって学んだ。 トップページのデザインを一新した。金型彫刻や刻印なども手掛けるがオンラインショップでは焼き印だけにしぼった。試行錯誤するうちに、それまで月1回ていどだった新規の注文が月に2回、3回と目に見えて増えていった。 注文の数ではなく、確実に顧客を増やし続けることの大切さを知った皆川さん。かゆいところに手が届くような解説で焼き印を理解してもらえたらと願う。 「趣味で作る“個商品”や“いいものを長く使う”というように、ホームページではマスよりパーソナルで商売を展開していきたい。ホームページでもっと簡単にオーダーできるような仕組みをつくっていきたいですね」。全国各地で焼き印を求めるユーザーに向けた皆川さんの挑戦は、まだ始まったばかりだ。 ■関連リンク ■Copyright (C) kenoh.com Allrights Reserved. |
スポンサードリンク
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||