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新潟県燕市物産見本市協会、日本金属洋食器工業組合、日本金属ハウスウェア工業組合は1日、三条・燕地域リサーチコアで「2002新潟県燕市物産デザインコンクール」の授賞式を行い、経済産業大臣賞に輝いた(株)サクライと新光金属(株)をはじめ、13社を表彰した。 第1部門の金属洋食器に21点、第2部門の金属ハウスウェアに10点、第3部門の関連製品及び新分野開発製品に19点の合わせて28社から50点の応募があり、水野尚水野特許事務所長を審査委員長、豊口協長岡造形大学学長を副委員長に経済産業省、県、関連団体、業界団体などの22人の審査委員がが審査し、経済産業大臣賞2点をはじめ、中小企業庁長官賞、経済産業省製造産業局長賞、関東経済産業局長賞を2点ずつ、県知事賞1点、協会奨励賞3点の計13点の入賞を決めた。 授賞式には主催者や受賞者、来賓など50人余りが参列。開会あいさつで新潟県燕市物産見本市協会会長の高橋甚一燕市長は「デフレの進行で地域経済は依然として厳しい。燕地域の発展にデザインは不可欠で極めて重要な課題。出品したみなさんには販路開拓に向けてPRしてほしい」と求めた。 来賓の小川正経済産業省製造産業局紙業生活文化用品課日用品室長が受賞企業代表に順番に表彰状を手渡した。 水野審査委員長は講評で「今回はすばらしいデザインがたくさんあったが、ユニバーサルデザインが体に障害を持っている人のための商品と錯覚しているところがある。ユニバーサルデザインは健康な人も含めたすべてのデザインをさす。出品点数は昨年より増えたが、なぜもっと増えないのか。強く来年に期待する」と課題を提起した。 経済産業大臣賞の(株)サクライの作品は「布着せカトラリーシリーズコージー」。小さなヘッドに長めのハンドルに綿のオーガンジーを巻き、食器との接触感を抑え美しさと手ざわりのよさを併せ持ったデザイン。水野審査委員長は「シンプルで美しくまとまった作品。日本人の伝統的なDNAが近代に開花した。ステンレスの冷たさを布が暖かく包み、明らかなメッセージがある作品」と評した。 同じく経済産業大臣賞の新光金属(株)の和銅楽「結びシリーズ」“輪”をイコール“和”と意味付けし、伝統的和銅器を現代風にアレンジし、手打風鎚目模様を打ち込み、取っ手に紐の結び目をデザイン。ふきこぼれしにくい丸みのある形状で、銅素材の高熱伝導性を十分に発揮させ、熱の対流がすみずみに行き渡り片寄らない調理を可能に。水野委員長は「モノづくりに対する企業姿勢が表れている素晴らしいデザイン。5種類の鍋が単品としても個性的に独立している。無機質な金属製品にむくもりを感じる」と評した。 このデザインコンクールは、燕市産品のデザインの高度化と振興を図ろうと昭和52年から毎年開いており、ことしで25回を数えた。作品は3月10日まで三条・燕地域リサーチコア3階デザインギャラリーで展示している。入賞作品と審査員は次の通り。 【入賞作品(画像をクリックすると拡大表示)】
【審査員】
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