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三条市内7中学校は8日、そろって卒業式を行い960人がそれぞれの学びやを巣立った。高橋一夫三条市長が参列した三条市立第一中学校(酒井勝吉校長・生徒数640人)は午前9時半から同校体育館で第55回卒業証書授与式を行い、214人が3年間の思い出を胸に巣立った。 卒業生は来賓や在校生の拍手に迎えられ、制服の胸に紅白のリボンを付けてクラスごとに入場し。一人ひとり順番に登壇する卒業生に酒井校長から卒業証書を手渡した。 同校は市内一のマンモス校。体育館の後ろに座る保護者からもわが子の姿がよく見えるようにと、卒業証書を受け取る場面をビデオカメラでとらえ、ステージに設置したスクリーンにプロジェクタで投影、大映しにした。 酒井校長は「3年前、皆さんが入学したときに心にとめてほしいと思い2つのことを話した。一つは善悪の判断をすること、もう一つは人のために何か役立つことをすること。この話をしたことが、きのうのことにように思い出されます。この3年間は激動と再生の3年間でした。皆さんは学校の荒れを治め、正常化する礎をつくってくれました。感謝の気持ちを忘れず悔いのない道を歩んでください」とはなむけの言葉を贈った。 祝辞で高橋市長は物理学者アインシュタインの言葉を英語で紹介した。来日したアインシュタインが日本の神について僧りょに質問すると、僧りょは姥(うば)捨て山の話を引き合いに出し、母を捨てに行った息子と家に戻ってからまた母を迎えに行った息子のことを話した。 続けて高橋市長は「お坊さんは自分を勘定に入れず相手を思う心が神さまだと説明しました。みんな自分のことを勘定に入れて行動している。世界中の人が自分を勘定に入れずに行動したらみんな平和になります。皆さんの座右の銘に添えてください。先ほど私が英語で話したのは30年前、中学1年の後期の英語のリーダーで習った文章。今でもすらすら言えます。今、皆さんは一番吸収できる大事なとき。頑張ってください」と求めた。 卒業記念品授与では野水末治PTA会長から卒業生に印鑑、卒業生から同校にジェットヒーター1台を贈った。 卒業生代表で小日向健太君=条南町=は「3年になってリーダーの自覚を持ちこの1年があっとい間に終わろうとしています。私たちは過去の伝統を受け継ぎ1歩前進させた生徒会だったと思います。在校生の皆さんも1歩前進させたこれからの一中をつくっていってほしい。きょうはふだん見慣れている友だちの顔がとても大切なものに思えます。きょうは別れでなく旅立ちのときです。お父さん、お母さん先生方、きょうの私たちがあるのは皆さんが支えてくれたから。ありがとうございました」と言葉を贈った。 別れの歌を合唱して閉式。卒業生はほっとした表情で退場したが、11日に公立高校入試、13日には合格発表と、厳しい現実に控えている。 ■Copyright (C) kenoh.com Allrights Reserved. |
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