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デコイなど木製品メーカーの三条市林町2、(有)坪源(栗山茂社長)は、このほど東京の喫茶店チェーンの店頭を飾るキャラクターの木製立体オブジェを製作。「大変でしたが、オリジナルの1点モノはやりがいがあります」と栗山社長は満足そうだ。 都内で3店舗を展開する「ビットカフェ」のトリをモチーフにしたキャラクターを製作した。翼をもち、とがった口を上に向け、頭には毛が3本。目を閉じた長いまつげが印象的なユニークなデザインだ。 完成したオブジェは体高、体長とも約50センチ、厚みは約18センチ。重さは10キロ近くあり、それが住宅の梁(はり)の材料を利用した高さ110センチの角柱の台座に載る。 キャラクターは頭と胴をそれぞれ35×25×18センチのカツラ材から作った。墨つけして当たりをつけてから帯のこぎりで大まかにカットし、さらにノミでディテールを彫り進め、サンダーで表面を磨き上げた。 頭部はまつげを彫刻し、丸い鼻と3本の毛を取り付け、胴部と合体。透明なウレタンフロアという特殊塗料を塗り、正味2週間かけて完成。平面だったキャラクターは、木目を生かした重量感あるオブジェに生まれ変わった。 同社はホームページを開設してオンラインショッピングも行っている。そのサイトを見た「ビットカフェ」から飛び込みで製作依頼を受けた。キャラクターのデザイン画のファクス、さらに粘土で立体化した写真が届き、それを元に試作品を作って本格的な製作にとりかかり、2月末に納品した。 特注品を手掛けることは珍しくないが、手の平に載せられるようなデコイと、片手では持てないほど大きな材料を使った製作はまったく勝手が異なる。「これを持って回転するサンダーに押しつけるのは大変で、翌日は筋肉痛でした」と栗山社長は笑う。 しかし、そこはモノづくりのプロのプライド。「大勢の人に見られる場所に飾られるわけですから、それだけ批評の目にさらされます。恥ずかしくないモノを作らなければなりませんからね」と、仕上がりに満足している。 製作したのは1体で、間もなく「ビットカフェ」の3店舗のうちいずれかの店頭に設置される。「ビットカフェ」のチェーン展開に合わせて追加注文がくることを期待している。 ※写真追加(2002.3.22) ■関連リンク ■Copyright (C) kenoh.com Allrights Reserved. |
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