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「春分の日」の21日、三条市は午前10時半から県央地場産業振興センターで三条市成人式を行い、出席した881人の新成人の門出を祝った。 三条市のことしの新成人は男565人、女526人の計1,091人で、出席率は例年並みの78.1%。これまで三条市厚生福祉会館だったが、ことし初めて県央地場産業振興センターに会場を移した。 式典とアトラクションの2部構成で、式典は国歌斉唱のあと、新成人代表の坂井大輔さんと杉野由香さんが登壇し、全員で市民憲章を唱和した。 高橋一夫三条市長は「私は26歳で三条に帰ってきました。メーカーと問屋の話し合いでメーカーはセールスが商品のことがわからないから商品が売れないといい、そのつど勉強会を開いた。しかし4年たっても5年たっても同じ話ばかりで結論が出ない。何が原因かわからなくなる。皆さんはこれからいろんなことに直面する。そのときに相手や世の中が悪いと思わないで自分が悪いと思ってください。自分が悪ければ改革する意欲がわいてくる。三条市や日本の未来は皆さんの双肩にある。期待してます」と式辞を述べた。 祝辞で相田邦夫市議会議長は「最近の社会や政治を見ると“ようこそ新成人の皆さん”という風に言うことができない。しかし未来は明るい。新成人の皆さん緒行動に期待します。時流に流されることなく次の世代を担う若人として明るく清潔な成人になってください」と祝福した。 新成人の言葉で鷲津博彰さんと鶴巻香澄さんが登壇。「ことしはワールドカップの年。参加する国々は日々努力を重ねている。私たちが学ぶべきことは少なくない。世界には戦争をしている国がたくさんある。対岸の火事ではなく積極的に関わっていかなければならない。新成人には解決できるエネルギーがきっとある。20歳の輝きと希望を胸に自分自身を見つめ直していきたいと思います」と決意を表した。 アトラクションでは、ステージに設置した大きなスクリーンに中学校時代の恩師のビデオレターを上映した。坂井靖雄実行委員長はじめ成人式実行委員10人が手分けをして、転勤していなくなった担任を探しながら撮影、編集したもので、懐かしい顔がスクリーンに映し出されるたびに拍手や笑い声がおこった。 さらにカラフルな座椅子、市の花のヒマワリの種の栽培セット、米の1リットルパックなどが当たる大抽選会を開いて終わった。 スーツや振り袖の新成人は式典の間、おしゃべりもほとんどなく、数年まで勝手に席を立ったり携帯電話をかけたりしていたのがうそのよう。会場を移したのも奏功したようで、関係者は「ことしの成人は驚くほどいい子ばかり。落ち着いたいい成人式になりました」と話していた。 ■Copyright (C) kenoh.com Allrights Reserved. |
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