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燕市立燕北中学校(三宅友也校長・生徒313人)のことしの卒業生102人は、24日午前9時から同校グラウンドで卒業生と同じ数の卒業記念樹を植栽し、後輩に「未来の森」を残した。 森の名前は「未来の森物語」。卒業生や保護者ら60人ほどが植栽に参加し、同校グランドの一角にトラック10台分の土を入れ、たい肥や腐葉土をまぜた。 ブナ、コナラ、ナナマカドなど19種、102人の苗木に木の名札を付けてから植え、最後に記念樹の説明を記したプレートを立てて完成。晴れたものの冷たい風が吹き、スコップを持つ手はかじかんだが、ぎこちない手つきで作業に励んだ。 毎年、卒業式で卒業生から学校に卒業記念品として備品などを贈っているが、これといって備品に不足はない。それに代わるものをと考え、県内で森をつくっている学校にヒントを得て、同校でも植栽をとなった。 これなら在校生に喜んでもらえるだけでなく、卒業生にも10年後、20年後と森の生長を見守る楽しみがあり、学校側にグラウンドの使用許可だけでなく、森を見に卒業生が自由に出入りできるよう求めた。 植栽に参加した卒業生は「自分たちの木がずっと残ってくれてうれしい」「生長する姿を見るのが楽しみ」。今は裸木だが、緑の葉を茂らせ、大地に根を広げる日はそう遠くない。 ■Copyright (C) kenoh.com Allrights Reserved. |
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