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三条茶道会は14日、三条市中央公民館で平成14年度三条市民茶会を開き、初夏を思わせる陽気のなか、市民はふだん着で茶事を楽しんだ。 裏千家の青柳宗代席主、宗へん流の齋藤宗規席主、表千家の林宗世席主の3席を設け、それぞれが趣向を凝らして客を迎えた。 青柳席主の席では、室内でありながら野点(のだて)を演出。青柳席主は「畳の部屋だといろいろな約束事がありますが、野点なら自分の感性や趣向で通常の茶会と違うものを表現できます」と話し、30数個のパンジーの苗を飾った。 公家が「山桜 我が身これば春霞 峯にも尾にもたくらしつつ」と詠んだ短冊を下げ、青柳席主が富山県高岡市のタケで手作りした花器には、カンアオイ、ハルマキソウ、ヤブレガザ、イカリソウと、野の花を素朴に生けた。 菓子は“桜”と焼き印がある「山桜」だが、青柳席主は京都の有名なサクラの名を借りて「吉野山」と命名するなど、細かいところまでもてなしに気を配った。 昼までに250人近くが訪れ、野点の演出に「華やかですね」「春らしくてとてもいい感じです」と話し、茶の空間をゆったりと味わっていた。 |
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