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三条ホタルの会のメンバーで森林インストラクター、自然観察指導員の三条市北入蔵2、植木憲一さん(64)は、三条市民に親しまれている大崎山で山遊びや山歩きを通じて自然の保護を呼び掛けている。 森林インストラクターは、(社)全国森林レクリエーション協会が農水大臣の認定を受けて実施する資格制度で、森林を利用する人が森林や林業に関する知識を与え、森林の案内や森林での野外活動の指導を行う。 植木さんは三条市・大崎小学校を最後に教員を退職後、2年がかりでこの資格を取得。「教員のときから山歩きが好きで、ゆっくり散策しながら植物や動物を見るのが好きでした。退職後、私の生涯学習として森林インストラクターの資格を取ることにしました」と植木さんは話す。 ほかにもネイチャーゲーム初級指導員、2級ビオトープ施行管理士、ホタル保護指導員など自然や環境関連の資格や認定を数多く受けている。これらのスキルを生かして、植木さんが所属する三条ホタルの会(小林良範会長・50会員)では「大崎山 野遊び楽校」を企画、運営し、親子から自然と遊んでもらうことで自然の大切さを学んでもらっている。 野遊び楽校は、参加費200円だけで参加できる。月1回、テーマを決めて大崎山で遊ぶ企画で、4月は「春一番を感じて歩こう」をテーマに行った。 おとな15人、子ども10人が参加して大崎山の山道や雑木林の下に咲くヨウジョウバカマ、ザキイチゲ、カタクリなどを観察。さらに、バンダナで目隠しして山道を歩く「目隠しイモムシ」ゲームを行い、視覚を遮断することで山に吹く風や木々の音、足下の土の軟らかさを体感してもらうという趣向だ。 7月13、14の2日間行う「昆虫を採ってきて標本にしよう」は子どもたちに人気の企画だ。昨年は40人近い親子が参加し、昆虫採集と標本を楽しんだ。 その一方で植木さんは失われる自然を憂う。麻布谷から大崎山を2つに割って造った林道の影響で沢に泥水がまじってムシが減り、それを捕食するホタルの数も減ったと言う。 また、大崎山に咲く野草を採る人が多く、キンラン、ササバギンランなどランの仲間はすっかり姿を消してしまった。 植木さんは「昔のような体験をすることは無理ですが、自然は親しんで知ってこそ守ることができます。遊びを通じて子どもたちに自然の大切さを知っていただきたいですね」と願っている。 ホタルの会では会員を募集している。年会費は1,000円で月1回開く野遊び楽校に参加でき、会報紙も送付されるので、毎回200円を払うより安い。問い合わせは、植木憲一さん方(電話0256-38-6451)へ。 |
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