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吉田町旭町3、NPO法人日本車いすダンススポーツ連盟新潟支部(小林正美支部長)は、車いすダンスの普及と全国的に通用する選手の育成に力を注いでおり、あわせて運営などを手伝ってくれるボランティアを募集している。 平成8年に同支部を発足させた小林支部長は准看護師で、三条市内の病院でリハビリテーションの指導を行っている。「以前のリハビリは歩いたりしながら体を動かすことが中心でしたが、近年のリハビリは体を治すことだけではなく、生きがいをもつことが最終目的。心のリハビリも大切なんです」と話す。 車いすダンスの大会は、全日本車いすダンススポーツ選手権やパラリンピックなどがあり、長野、群馬、新潟の3支部による上信越車いすダンス競技会も昨年初めて開かれた。 正式競技には、健常者と車いすが必要な障害者が一緒に踊る部門と、車いす同士で踊る部門があり、さらに障害のていどで重度のクラス1、軽度のクラス2に分かれる。 小林支部長自身、車いすダンスの全国大会で準決勝までいった実力の持ち主。将来的には新潟県から全国に通用する選手の輩出を目指す。 同時に車いすダンスのインストラクターの資格取得を呼びかけている。インストラクターは年齢、障害や程度に関係なく5級、3級、2級とあり、5級は初心者でも比較的簡単に取得できる。県内には小林支部長が2級を取得している以外5級が3人いるだけ。 家族でダンスをたしなむ小林支部長は平成4年、(財)日本ボールルームダンス連盟の障害部長と出会って健常者と障害者が一緒に踊ることができる車いすダンスを知った。「これが本当に健常者と障害者が手を取り合っていくノーマライゼーション」と確信した。 支部の活動には、パラリンピックや全日本の選手権などに参加する選手の育成、町の公民館などで行うサークル的なもの、運動療法などリハビリテーションの一環で行うものの3つある。 リハビリとしての車いすダンスは、音楽を使った運動療法が重度の障害者のリハビリに有効で、小林支部長は「骨折の予防をなども含めて指導していきたい。関心がある病院などは声をかけてほしい」と話す。 ほかにも障害者の人が表に出るきっかけづくりと、子どもたちから障害者への関心をもってもらおうと県内の小学校や高校などでに出向き、車いすダンスを披露することもある。健常者、障害者の垣根をなくし、理解しあえる場を車いすダンスが提供してくれる。 しかし、活動を広げようとすればするほど運営費とマンパワーの不足に悩まされる。運営費のほとんど小林支部長の家族の内職や地元で行われるフリーマーケットに参加した売り上げ金を当てており、フリーマーケットの販売の手伝いのボランティアや販売する品物の寄付を求めている。 小林支部長は「県外に遠征したり自宅にある事務局の運営費は自分たちで負担している状態。将来的には車いすダンスができるスタジオが欲しいですね。わたしたちの活動に賛同してくださる方はぜひ、ご連絡ください」と話している。問い合わせは同支部(電話0256-93-3878)へ。 |
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