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15日行われる三条まつりの大名行列を前に、行列のいわば露払いを務める先供(やっこ)の練習が10日始まった。 10万石の格式とされる三条まつりの大名行列は、若衆会や神職、総代、先供、傘鉾など総勢約380人で編成する。 先供は2人1組となり、たがいに長柄、大羽黒、投鞘槍、天目槍などの道具を投げて受け渡しながら進む。道具を落とさないようバランスをとり、力を込める。行列の中心となる天狗(てんぐ)の前を進む、最も動きのあるパートだ。 この先供を演じるのが三条先供組合(赤坂一夫会長・43人)。ことしも10日から12日まで毎晩、三条市立南小学校グラウンドで本番に向けた練習を行っている。 初日10日は会員のほとんどが集まり、長柄や大羽黒に見立てた練習用の道具を使った。風が強く小雨も降るあいにくの空模様だったが、ベテランの会員は「いきなり本番のときの強い風が吹くよりは練習のときに悪天候の方がいいんです。この3日間で習得してもらいたいですから」と、荒天も味方にしていた。 ことしは三条市塚野目、農業阿部昌洋さん(23)と同三貫地、会社員大山義晴さん(19)の新人2人が加わった。2人は中学の先輩、後輩の仲で、子どものころに三条まつりを見たことはあっても、先供がどういうものか練習日までわからなかった。 黙々と練習に励む会員に刺激され、気合いは十分。人差し指を立てた両手を広げたまま、外股で足を後ろに蹴り上げてから前に差し出す独特な歩き方から道具の受け渡しのこつを繰り返し練習していた。 昨年、初めて行列に参加したカナダ人のブライアン・レイさんは、先供役の感動が忘れられず、ことしも参加。10月には帰国、今回が最後の参加なので母国から家族を呼び寄せ、晴れ姿を披露するという。 本番当日は午前6時半に八幡宮に集合、2組に分かれて7時半から三条市内で依頼のあった家100軒ほど回る。正午に八幡宮の戻り昼食と休憩を取り45分に出発する。 |
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