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spacer大名行列から舞い込みで八幡宮の祭りは幕spacer(2002.5.15)

八幡宮(藤崎重康宮司)の御神幸祭、大名行列は先供(やっこ)を先頭に天狗(てんぐ)、傘鉾(かさぼこ)、若衆会、神職、総代、御霊(みたま)を納めた神輿(みこし)など総勢約380人が定刻通り八幡宮を出発した。

三条市の目抜き通りを進む大名行列の天狗

三条市の目抜き通りを進む大名行列の天狗

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午後1時に本町6丁目T字路を通り、中央商店街を抜けて神明宮に向かった。神明宮から先は、田島の諏訪神社からの稚児行列を迎え、午後3時に諏訪神社に向かって参拝した。

行列のなかを進む神輿

行列のなかを進む神輿

八幡宮の参道は両脇に露店商が並び道が狭くなっており、行列を先導する先供は、露店と見物人に注意してゆっくり進んだ。

天狗は緋色の衣に鳥兜(とりかぶと)で刀を差し、八幡宮の鳥居を出たところで高さ約60cmもある2枚歯の高下駄をはいて出発。参道は天狗を間近に見ることができ、カメラを持った人たちは天狗が歩きはじめると一斉にシャッターを押した。

目抜き通りに出ると三条市立三条小学校や一ノ木戸小学校の児童たちの子ども神輿が行列の先頭に加わった。紅白の幕がのびる沿道を見物の市民がすき間なく埋め、子どもたちの威勢のいい姿に拍手を送っていた。

舞い込みの境内は親子でぎっしり

舞い込みの境内は親子でぎっしり

子ども神輿に続く大名行列の先頭を務めるのは先供。2人1組で、長柄、大羽黒、投鞘槍、天目槍などの道具を互いに投げて受け渡しながら進む。ちょっとしたジャグリング風の妙技に見物人は「すごいね、上手だね」と拍手と歓声を贈っていた。

先供が過ぎると、いよいよ天狗の登場。天狗は高下駄を前に高く跳ね上げ、打ち付けるようにアスファルトに足を下ろすと「カン」と乾いた音が響いた。

天狗を待ち構えていた見物人は、姿が見えると「ほー」っとため息。小さい子どもを連れて見物に来ていたお母さんは「ほら、天狗様だよ。恐くないからしっかりお参りしなさい」と子どもに話していた。

風が少し冷たかったが、天狗や先供などは額に汗をにじませていた。

神輿が拝殿へ駆け上がって幕

神輿が拝殿へ駆け上がって幕

午後5時から八幡宮境内で行われた舞い込みでは、小さい子どもを肩に乗せた親子数百組が参加。親はふだん着に白足袋で、子どもは赤、青、黒のはっぴで頭には鉢巻き。下駄を脱いだ天狗を先頭に神輿2基、太鼓が拝殿を中心に境内を3周し、親子がそれに続いた。

親が走り出すと子どもの泣き叫ぶ声があちこちから聞こえ、拝殿に上がるころには目を真っ赤にして親の頭にしがみついていた。拝殿での押し合いでは、どちらも「わっしょい、わっしょい」と声をかけ、気合いを入れた。

拝殿に納めるときのもみ合いで大きな事故もなく神輿が無事に納めされると見物人から歓喜の声と拍手が上がった。拝殿に入った参加者は参拝し子どもたちの無病息災を願った。

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