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加茂市・青海神社(古川洸宮司)は21日、1200年の歴史の春季大祭を行い、天狗(てんぐ)を先頭に総勢500人からなる御神幸の行列が加茂の目抜き通りを練り歩いた。 午後1時半に古川宮司や神主、青海神社、賀茂神社、賀茂御祖神社のそれぞれの御霊を納めた神輿の担ぎ手たちが加茂市民体育館前の大坂の下に参集、降神の儀を行って始まり、2時に御神幸の行列が青海神社を出発。御先払、金棒引を先頭に神輿を先導する天狗、小旗、稚児、乳母御供、小児(乳母)御供、各神社の神輿、神職などと続いた。 沿道は歩くのもままらないほど見物する人であふれた。天狗がさしかかると、「ほら天狗さまだよ」「見てごらん、怖がらないで」と子どもを抱き上げて見せていた。 天狗の後ろには30人ほどの小旗を持った小学生が「てんぐ、てんぐ、はなしてすってんぐ、はなのたかいのはおきふねさまだ」と、繰り返し囃した。 女の子の稚児、男の子のお徒士(かち)が続き、その後ろには小児(乳母)御供の行列。愛児が健康で美しく育つようにと加茂御祖神社の祭神玉依媛命(たまよりひめのみこと)に祈りを込めて供奉する。生後1年未満の子どもを背負った若いお母さんは、男の子には黒地にコイの滝のぼり、金太郎など、女の子には孔雀、ボタンなどの模様を金糸や銀糸で織った豪華な産衣をかけ、日傘で強い日差しから子どもを守っていた。 3神社の神輿は1基に付き60人ほどの担ぎ手が神輿を渡御。ところどころで神輿を大きく上下に持ち上げたり揺らすなど、威勢のいいパフォーマンスで見物人をわかせた。最後は古川宮司が馬に騎乗し、ゆっくりと進んで行った。 行列は加茂市内の大通りを渡御し秋房で折り返して矢立に向かい、御神事場で神事を行った後、加茂駅前を通って神社に戻る約6キロを4時間かけて古式ゆかしく練り歩いた。 |
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