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平成14年度第1回三条市文化財保護審議会が23日午前10時から三条市役所で開かれ、平成13年度事業の報告と14年度事業計画について話し合った。 同審議会を構成する郷土史、書、漢詩・古典、工芸、詩歌、考古学、中世・史跡など各分野の第一人者の委員8人のうち6人と、事務局の三条市教育委員会から5人が出席した。 若槻同審議会会長が「文化財の本来あるべき姿を伝承していくためにも私どもに課せられた責任は大きい。皆さまの活発な意見をいただきながら市民に文化財の大切さを知っていただければと思います」とあいさつして始めた。 平成13年度事業報告では、毎年行っている事業のほかに県指定文化財の同市吉田、西明寺の大モミジが病気になり、昨年7月、後継樹育成のために台木に接ぐ枝「接ぎ穂」の採取を行ったことを報告した。 委員が助かる見込みを質問したのに対し、事務局は「大モミジは大手術を何回かやっている。現在は樹木医が双方に伸びている枝の一つを切った。今までお金を使ってやってきたが、なかなかよくならないし、後継者もそっとしてほしいと思っているのが現状」と話し、「もしもという場合を考え接ぎ穂し、今、保内の植物園で育てている」と次善策も講じていることを説明した。 平成14年度の事業計画では、新たに完全学校週5日制の対応として遺跡発掘や土器づくりなどの体験教室「わくわく発掘教室」の開催や、市民の文化財見学や児童生徒の学習に活用できる地区別のイラストマップの作成などの事業を報告した。 また、毎年行ってきた市民が持ち込む文化財や美術品の相談を受ける「文化財相談」は、相談者が減ってきたことなどから、ことしはひとまず休む。代わりに相談がある市民にはそのつど対応し、再開の要望があれば検討するとした。 若槻会長は「事務局が常時、窓口を開き、相談があれば各先生方に連絡して相談に乗ってもらえるようにしたらいいと思います。常時、相談に乗るということをPRしたらどうか」と要望した。 市民から郷土資料などを公募、冊子にして毎年発刊している「ふるさと三条」は、応募の少なさを問題にする声があり、「民謡などいろいろな団体に直接、頼んでみたらどうだろうか」「原稿の枚数が多いのではないか」などの意見があった。 |
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