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三条凧協会(山浦日出夫会長)は1、2の2日間、三条市・田島橋上流の五十嵐川右岸河川敷で三条凧(いか)合戦を行い、三条名物の六角巻凧で合戦を広げている。初日1日は好天に恵まれたものの風が弱く、合戦以前にまずは凧を揚げられるかどうかの勝負だった。 町内や同業者などを母体とする21の凧組が参加。凧糸をからめて上空であざやかに相手の糸を切ると5点、地面に落ちる前に切ると3点、相手の凧を先に落とすと1点の得点制で、2日間の合計得点で順位を競っている。 陣地を上流側と下流側で縄で仕切り、凧組は紅白に分かれて1日は川上側が白組、川下側が赤組の陣地で、同じ陣地の凧組とは対戦できないルールは、けんかを防ぐため。 終日、抜けるような青空が広がり、そろいのはっぴを着た揚げ師は、きれいに雑草が刈り取られた陣地へさっそうと繰り出し、凧揚げの準備を始めたが、肝心の風がない。 朝はともかく、午後から風が強まるのがふつうだが、この日はそれでも風が吹かない。三条地域消防本部の調べだと風速は2メートルていどで、肌で感じられないくらい弱い風だった。 ほとんど開店休業状態だったものの、時折、風が強まったのを見計らってすかさず凧を操り出した。いったん揚がってしまえば上空の方が風が強いので、凧は簡単には落ちてこない。巧みに凧を上下左右に操って糸をからめ、チャンスとみると「ほら行け、行けぇー!」「早く、早く!」と怒号のような声を張り上げて糸を引き、転ぶのもおかまいなしだ。 ちょうど1日は合戦場から下流側の河川敷で三条の鍛冶(かじ)の技を指導する三条鍛治道場が開かれており、県外から参加した受講者は“凧揚げ”の懐かしい響きとは正反対の“合戦”に興味を示していた。 見学に訪れた人は、青空を背景に優雅に舞い、戦を繰り広げる武者絵や凧組の名称を書いた字凧をのんびりと眺めていた。中にはアニメの主人公を描いた凧もあり、子どもたちを喜ばせていた。 2日は午前9時から午後4時まで競技を行う。1日の成績は次の通り。
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