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弥彦村内外の会員からなる「やひこホタルの会」(水沢英明会長・200会員)は、22日午後6時半から弥彦駅でやひこホタル祭りを開き、生演奏のイベントとともに同駅に隣接する弥彦公園内のホタルが生息する「もみじ谷」でホタル観賞を楽しんでもらう。 7年前から毎年、ホタル祭りを開いており、ことしは気温が高く、すでにホタルが飛び始めていることから1週間早めて開く。 弥彦駅の待合室でオカリナコンサート、弥彦太鼓、大正琴の演奏を披露するほか、訪れた人にたる酒やコンニャクを無料サービスし、1時間で終わる。その後、その後、希望者を募ってもみじ谷のホタルを観賞する。 「昔は弥彦にもホタルが飛んでいたと聞きましたが、環境の変化でほとんどいなくなってしまいました。そこでホタルをつかまえてメスを放ち大きくしていきました」と話すのは、羽生信二副会長。ホタルがいたからホタル祭りを始めたわけでなく、ホタルの再生から始まった。 最初は、もみじ谷にメスを放しても川の流れが変わって水が枯れてしまい、ホタルは減るばかり。石灰石がいいと聞いてトラック1台分の石灰石を川にまいたこともあるが、もみじ谷にはなじまなかった。 ところが近年、周辺の下水整備が整ったおかげでホタルの数は順調に増え続け、昨年は数え切れないほどのホタルが舞うまでになった。 ホタルは水の中で幼虫時代を過ごし、5月に雨降りが続くと水から上がり、雨で軟らかくなった土にもぐり、繭(まゆ)をつくる。それから1カ月、土の中で過ごして6月中旬に羽化し、地上に姿を現す。 羽生副会長は「ホタルの幼虫はゲジゲジみたいな格好で、とても成虫を想像できません。でも川の中から出てくるときはちゃんと光っているんですよ」と、あまり知られないホタルの幼虫の姿をうれしそうに話す。 ホタルのえさになる巻貝の一種、カワニナの保護にも力を入れる。カワニナは水が汚れていると生きられず、逆にきれいすぎると今度はカワニナのえさとなる水草が育たず、かつてはどこにでもあった当たり前の自然の川が理想だ。 羽生副会長は自宅の水槽でカワニナを飼って増やしているが、「スイカの皮をあげたりもしましたが、だめでした。自然のものは自然がいちばん。人間の手がかかるとだめになります」と、飼育の難しさを話す。 ホタルの出現する時期になると、会員で幼虫の数を確認しているが、ことしはまとまった雨が降らなかったので確認ができなかったが、すでにホタルが見られていることから、昨年並みの数を期待している。 ことしは初めてもみじ谷に村内の子どもたちが描いた約90個のミニ灯ろうを取り付け、見学者を迎えてくれる。 |
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