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燕商工会議所(高橋作衛会頭)と新潟県燕市経済再生戦略会議は、24日午後3時から同会議所で海外戦略セミナーを開き、新潟大学地域共同研究センターの紺野大介客員教授を講師に「巨大中国及び中国市場とどう付き合うか」のテーマで講演を聴いた。 紺野客員教授は中国・北京の清華大学から招いた教授で、NPO法人創業支援推進機構の理事長。中国の実情に詳しく、をテーマに1時間半、講演した。 地元燕市の企業では中国へ生産拠点を移しているところも珍しくなく、マーケットとして中国に対する関心も高く、市内外から80人ほどの経営者らが出席し、会場は補助椅子も用意する大入りだった。 紺野教授は中国1050校の国立大学の中のトップ20校を示し、「中国の大学は学問を教える清華大学、遊びを教える北京大学、恋愛を教える人民大学と言われている。皆さんは中国と仕事をしたい、実際に仕事をしている人がいるが、この事実を知っている人は何人いますか」と話すと、参加者のうち一人だけが手を上げた。 清華大学は、東京大学より入るよりはるかに難しくレベルも高い。「清華大学は2年前に人工衛星の打ち上げに成功した。日本の宇宙開発ロケットが我々の税金を使って打ち上げ、失敗して水の泡にしないかとハラハラどきどきしている間に一大学が成功している。日本の大学が人工衛星を打ち上げ成功したことなんて未だかつて聞いたことがない」と、その実力を話した。 「このような事実は世界のメディアは報道しているのに、日本の新聞は伝えていない。このような話を知らなくて皆さんは中国とつきあおうとしているのですか」と問いかけ、世界の中高生の数学の学力は、何年も前から中国がナンバーワンで、日本が逆立ちしてもかなわないと話した。 また、北京の空港など素晴らしい空港は全部日本のODAで造られたものだが、空港にはそのことがまったく掲示されていない。紺野客員教授は「私たちの税金で造られているのに中国人も日本人も知らない。なぜ日本は憤らないのか。だらしがないと思いませんか」と厳しい口調で話した。 紺野客員教授は中国に派遣されてる日本の新聞記者や共産党員の数など、特定の聴講者に答えを求める場面も多く、突然マイクを向けられた人たちは戸惑って答えるとともに、認識の甘さを痛感していた。 ■関連リンク |
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