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10月4日の「津軽三味線高橋竹童」チケット発売(2002.6.30)
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加茂文化会館は、10月4日に同会館で開く「津軽三味線高橋竹童」コンサートのチケットを30日、発売した。
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「津軽三味線高橋竹童」ちらし(上の画像をクリックすると拡大表示)
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高橋竹童さんは昭和45年に西蒲・月潟村に生まれ、9歳から津軽三味線を始めた。三条商業高校を卒業すると津軽三味線の至宝とされた高橋竹山(1910-98)の内弟子となり、今では全国から海外へも活動の場を広げている。
演目は三味線じょんがら、津軽音頭、津軽あいや節、風の盆など。津軽三味線の若手第一人者に成長した竹童さんが太棹(ふとざお)の津軽三味線で奏でる張りのある弦の響きを聴く。竹山師直伝の尺八や沖縄の三線や中国の胡弓(こきゅう)の演奏も聴かせてくれるだろう。
竹山師の孫で津軽民謡の高橋哲子さん、さらに津軽手踊りの後藤千春さんが共演する。
午後6時半開演、入場料は前売り1,500円、当日2,000円で全席自由。チケットは同会館(電話0256-53-0842)をはじめ、加茂市内のミュージックショップ・アベ(0256-52-1999)、書泉(0256-52-3113)、小池時計店(0256-52-1125)、市民サービスセンター(0256-53-1180)、三条市内の越後交通県央観光(株)東三条駅案内所(0256-33-0190)、マック・プラザ(0256-35-6561)で販売している。出演者のプロフィールと津軽三味線の概要は次の通り。
■関連リンク
加茂文化会館
【プロフィール】 |
高橋 竹童
1970年新潟出身。父の影響で、9歳から津軽三味線を習い始め、早くも10歳で、初ステージを踏み、高校時代からラジオ出演するなど、頭角を表す。
89年、初代高橋竹山に内弟子入門。師、竹山とともに数々の全国公演に出演。また、米国4都市における公演では、好評を博し、津軽三味線全国大会では、数年に渡り数々の受賞をするなどの栄誉を受け、満を持して94年よりソロコンサートを全国各地で展開。98年には、ファーストアルバム『故郷』をリリース。
00年には、浜木綿子主演「ねぶたの女」(御園座)の舞台に出演するなど、様々な分野に精力的な活動を行っている。その芸風は、華麗な撥(ばち)さばきに加え、若さが押し出す豪快な音締め、軽妙洒脱な舞台運びで、多くのファンをつくり出している。そのほか、ソロ活動のかたわら和太鼓、尺八などとのセッションにも参加。さまざまな楽器への研究心も旺盛で、沖縄を訪ねて三線を学び、琉球三線フェスティバル(衛生放送)に出演。また、ここ数年は、越中おわら「風の盆」で、胡弓奏者として町流しに毎年参加。そうしたことから、舞台では、三線、胡弓の演奏も披露される。また、尺八は竹山直伝の音色であり、そうした芸域の広さがその津軽三味線の世界をより豊かなものにし、聴衆を魅了してしいるのである。
今、最も将来を期待されている津軽三味線奏者のひとりである。
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高橋 哲子(津軽民謡)
青森県東津軽郡平内町小湊に初代・高橋竹山の孫としてうまれる。岩手大学卒業後、15年の教員生活を経て平成2年退職。竹伸会の会員として白取雲道氏に唄の手ほどきを受け現在に至る。平成6年(財)日本民謡協会青森県連合大会、成年二部優勝。平成7年、8年全国津軽山唄選手権大会・最優秀賞を受ける。
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後藤 千春(津軽手踊り)
青森県東津軽郡平内町に生まれる。5歳より津軽民謡手踊りを始める。その後、津軽三味線を高橋竹善氏に師事。(財)日本民謡協会全国大会において内閣総理大臣賞受賞。国内はもとよりブラジル、ロサンゼルス、フランス、中国などの公演にも参加し、活躍している。2001年1月津軽手踊り大会において31代目名人になる。
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【津軽三味線とは】 |
津軽民謡の伴奏三味線として発達したものだが、その迫力あふれる豪快さや華麗さ、複雑な独自の奏法は、民謡愛好者の間では早くから知られていた。
だが、今日のように、全国的にその素晴らしさを知らしめたのは、名手・高橋竹山の力によるものである。高橋竹山は、民謡の伴奏楽器にすぎなかった津軽三味線を独奏楽器に高める努力を続け、全国各地で旺盛な演奏活動を続けてきたが、その演奏を耳にして「はじめて、三味線という楽器を再認識した」という人は多い。一般に津軽三味線はその土俗的なバイタリティーが特徴といわれるが、高橋竹山のそれは、いわゆるステージスタイルとして。音楽的に洗練されており、その演奏は豊かな音楽性と現代性にあると、評価されている。聴き手はクラシックやジャズの愛好者にも多く、特に若い聴衆をひきつけている事が、それを物語っている。 |
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