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国立歴史民俗博物館の朝岡康二民俗研究部教授は、8日午後4時から三条市中央公民館で、同博物館が三条市を対象に制作した民俗研究映像「金物の町・三条民俗誌」の試写会を開いた。 『三条市史』の編集委員の一人でもある朝岡教授は、「民俗研究映像」と名付けて日本列島各地の映像記録を制作しており、昨年度は三条市を対象に町の生活伝承を記録、「金物の町・三条民俗誌」にまとめた。 合計80時間にものぼる記録映像を90分、30分、15分の3本に編集し、試写会では90分に編集したものを上映した。 三条音頭をBGMに三条市の田園や空撮で撮影した市内の全景の映像に始まり、三条の名物行事「凧(いか)合戦」や朝市の様子を紹介。さらに親子や夫婦で鑿(のみ)や鉋(かんな)を製造する姿や工業団地で大量生産される包丁やはさみなど、三条の鍛冶の技術を収録している。 試写会には高橋一夫三条市長をはじめ撮影に協力した企業の代表など40人が参加。朝岡教授は「祭りや農村など地域民俗の歴史の記録はありますが、都市の研究が遅れています。今回は三条市を対象に工場の中で動いている人にスポットを当てて編集しました。このように町という空間に散らばっているものを映像にまとめたのは初めてです」と説明していた。 同博物館は映像数本をを三条市に寄贈するが、著作権の問題もあり、一般市民が自由に閲覧するのは難しく、三条市では映像の公開手法などを検討してゆく。 ■関連リンク |
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