12日午後、三条市内で車の自損事故による車両火災に始まり、建物火災、さらには車3台が関係する事故と、3件の火災と事故が立て続けに発生し、地元の警察、消防は対応に大わらわだった。

旧小坂井塗装店で発生した火災

自損事故は午後1時50分ころ発生。三条市柳川新田地内の県道塚野目・代官島線で、景雲橋方向から国道403号線向かって走行していた同市塚野目1、ピアノ講師中沢智子さん(26)運転の軽乗用車が、「しんかわおおはし」直前のJA倉庫付近の電柱に正面衝突した。

柳川新田地内で自損事故による車両火災

中沢さんは胸、腹部を強打して救急車で三条総合病院に運ばれ、けがのていどは不明だが、意識はある。この事故でエンジン部分から煙が上がって一部が燃えた。

それから約20分後の午後2時11分ころ、同市鶴田3、旧小坂井塗装店で火災が発生、鉄骨2階建て155平方メートルを全焼して同2時半に火は消えた。

同作業所では、朝から解体業者3人が物品の解体作業を行っており、大型換気扇の設置された壁面をトラックで積み出そうとした際に、上部が室内の天井に一部あたるためにガス溶接で切断中、壁面に火が燃え移り、広がった。

三条地域消防本部では、まず柳川新田地内で起きた車両火災で、タンク車など5台、16人が出動。現場到着したときにはJA職員が消火器で消火作業を行っており、消防はタンク車1台が放水した。

ひと息つく間もなく、今度は鶴田3地内の作業所の火災発生が無線で入り、放水をしていたタンク車1台を残してほかの車両は現場へ直行。本部から出動した消防車と合流し、計9台、34人、消防団から2台、21人が現場に集結し、さらに燕市消防本部からの1台、4人の応援も。

柳川新田の現場から鶴田3の現場までは田んぼなので直線で見通すことができ、柳川新田の現場から鶴田3の現場で煙が上がるのを見通すことができたという。

同じ時間帯に国道289号線で発生した車3台が関係した事故

さらには、火災発生と同じ時間帯に、同市東裏館2地内の国道289号線で車3台が関係する事故が起きた。現場は「さるーん」付近で、さるーん横の細い道から左折して289号線へ合流しようとした軽自動車が、国道289号線を同じ方向へ走行していた車に衝突。軽自動車はさらにもう1台とぶつかり、その先の歩道のヤナギの木にぶつかった。

この事故でのけが人はなかった。付近の店舗で働く女性は「消防車がサイレンを鳴らして走っていった直後にドンッと大きな音がしました」と話していた。

また、ことしに入って同消防本部管内で発生した火災はこれで27件となり、昨年同期の31件を下回っている。

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