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spacer死後3年、故草野磐さんの『写真月面図』発刊spacer(2002.7.16)

天文マニアだった三条市の元病院長、故草野磐(くさの・いわお)さんが15cmの屈折望遠鏡で撮影した月面写真をまとめた『写真月面図』(野島出版刊・10,500円)が14日、死後3年あまりを経て発刊した。一昨年にも草野さんの業績をたたえて1995年に発見された小惑星を国際天文連合が「8406 iwaokusano」と草野さんの名で承認しており、草野さんの天文に注いだ情熱は自身が星となって2つ目の実を結んだ。

『写真月面図』	
15cm屈折望遠鏡と草野さん(1995年9月14日撮影)

『写真月面図』

15cm屈折望遠鏡と草野さん(1995年9月14日撮影)
(写真をクリックすると拡大表示)

B5判、312ページ、上製ケース入りの豪華な装丁。月齢1から29までの撮影を目指したが、納得できる写真の撮れなかったものを除く月齢3から20までと月齢22から26までの月面写真をモノクロで収録する。

ページの組見本

ページの組見本(写真をクリックすると拡大)

各ページの上半分に撮影した写真、下半分にそれと同じ写真を淡い色で並べたうえで、下の写真に月の地名を書き加え、上下の写真を照らし合わせることでわかりやすく工夫している。

終わりに月面のクレーター名のデータや草野さんが残した詳しい撮影データ、さらに草野さんに関連した思い出や記事、写真を収録。草野さんが専門誌に寄稿した原稿や天文仲間が寄せた草野さんの思い出、草野さんが私費で建設した吉田町の「米納津隕(いん)石の碑」や小惑星命名の紹介記事などをまとめ、天文の専門書であると同時に草野さんの自分史ともいえる編集だ。

草野さんは富永草野病院の元院長。1918年に吉田町で生まれ、同町で開業、61年に三条市に診療所を開設した。大の天文ファンで、80年から15cm屈折赤道儀で精密写真の撮影を始め、93年には病院屋上に4メートルドームを設置して、さらに月面写真の撮影に没頭、99年に80歳で死去した。

富永草野病院屋上のドーム

富永草野病院屋上のドーム

『写真月面図』発刊の構想は生前にスタートした。出版を思い立った草野さんは、『星になったチロ』の著者として広く知られる天体写真の第一人者、藤井旭さんに序文を書いてもらおうと(株)野島出版を頼り、同社から承諾をとりつけてもらった。

さっそく藤井さんは草野さんを訪ねて写真と対面。すべての原稿と写真を預かったが、それからわずか10日後に草野さんが亡くなった。

藤井さんの手元に残ったのは、月面写真に重ねられたトレーシングペーパーにクレーター名が書いてあるだけ。星の仲間と打ち合わせ、単なる月面写真集ではなく、草野さんの足跡がうかがえる「草野磐伝」にしようとなった。

藤井さんが編者となり、月面写真と照らして正式なクレーター名のチェック、文章の大幅な加筆、修正と結局、3年を費やした。

同書の1998年10月とある緒言は、こう結んでいる。「…一天文マニアとして、本書が同好の士の目に触れればこれに過ぎる幸せはない。大方のご批評ご叱正を乞う次第である」。

同書に関する問い合わせは三条市仲之町、(株)野島出版(電話0256-34-3592)へ。

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